【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「偉大なる設計・施工士」

 

※「一夜城」。豊臣秀吉が1590年小田原攻の際に用いた奇手戦法として、有名な話だ。秀吉は、小田原城の西3kmにある笠懸山山頂に一夜にして「太閤一夜城」を築き、小田原側の戦闘意欲を喪失させた。北条氏側はこれにより、白旗を上げることになった。

 

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一級建築士にして宮大工。WEB「蜘蛛の巣状のこと」は彼の構造物が素になってる)

 

※だがこの城、決して一夜で構築できたわけじゃない。実際は小田原城から見えぬよう、80日間ほどかけて築き、完成後に周囲の木を伐採、一夜にして築城したかのように見せた「欺き戦法」である。

 

※実はウチの玄関にも先日、「一夜城」が完成した。「太閤一夜城」とは違い、正真正銘の「一夜城」である。なにしろ前日の夕方には、通り抜けても何の痕跡さえも無かった構造物が、翌朝突然出現したのだ。流石に驚いた。

 

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 (アートスティックでさえある彼の城。「城主」は♀がいいんだが・・)

 

※設計・施工を徹夜で実行したんだろうか?モチロン、城主は一人である。これほど有能なプランナー&技術者&主を未だ見たことがない。「偉大な建築士兼現場監督&職人&主」なのである。ただ残念ながら「ウチの一夜城」は、同居人の手によってすぐに破壊されてしまった。主は北条氏のように悩まず、すぐに撤退した。

 

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 (モモニャン、ムサニャンを見上げ、遊びのオファーをだす「城主」)

 

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(ムサニャンに過剰な愛情を注ぐ「城主」)

 

※もう一人の城主は、お友達の「モモニャン」や「ムサニャン」と格闘したり「ごめん寝」をしたり、やりたいホーダイだ。「偉大なる設計・施工士」になるつもりもないっ!ま、アメリカの凶暴なボクサー犬に媚を売ってる日本のポチよりも、誰の言うことも聞かないウチの気ままな城主のほうがまだマシだ。

 

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(ムサニャンを傷つけて“ごめん寝”する「城主」)

 

※ポチもそろそろ「飼い主の手を噛む」ぐらいのことはやらないとっ!偉大なる設計・施工士」まではなれる訳もないだろうが、「この国の未来設計・施行」は、ポチの義務である筈だ。「無策無為、欺瞞隠蔽」で善良な市民を北条氏とさせないで貰いたい。

「分断と爆発」

※「股旅物」と言えば、博徒や遊び人などが旅して歩く姿をテーマにした映画や小説、演劇などのことだ。もはや「死語辞典」の代表格になってるけど、例えて言えば「寅さんシリーズ」などが挙げられる。

 

※だが植物の「マタタビ」は旅するわけじゃない。熱湯に浸して乾燥した果実が中風・リウマチ・強壮などに効能があり、『食べるとまた旅ができることからついた』なんていう面白い言葉遊びがあるが、何で「マタタビ」と呼ばれるかわからない。

 

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※本来、北に自生するマタタビ科の蔓性落葉植物。夏になると円形の葉の半分が白化するという不思議な生態を持ち、猫を狂乱させる成分を内包する。写真はその仲間である「ミヤママタタビ」。「マタタビ」と似たような生態だが、葉は白化ではなく、ピンクになる。どこが違うのかわからないが、猫はこの葉に興味を持たないという。(ウチの猫で今度検証してみようっ!)

 

※この葉は今の世界を考える時、実にシンボリックだ。雌雄異株、葉は「グリーン軍団」と「ピンク隊」に分断される。なぜそうなるのかは、「マタタビ」よりはるかに研究されていない。が、いずれにせよ理由はあるのだろう。

 

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※フランスで開催されたのG7で「マクロン」は、予め首脳宣言の採択を行わない異例の決定をした。たった一人の男が巻き起こす暴論に依る結束の混乱を避けるため、またG7の存在意義をこれ以上失墜させないためだと言われてる。

 

※一方、香港の100万人デモを巡って中国政府は軍事介入の圧力を誇示し、北朝鮮は韓国のプロポーズを罵倒し、日韓ではまるで小学生並みの罵りあいの泥沼に嵌まるってる。かつては「分断」と言えば「東と西」「北と南」がお決まりだった。が、今や「分断」は、国境やボーダーラインが無いっ!しかも、国内、隣人同士に及んでる。

 

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※すでに写真の「ウドの花」のように、不満・不安が爆発してるようだ。「ミヤママタタビ」は、花期が過ぎると「再統一」に向かい、葉は緑一色になる。が、人類は「ゆるやかな再統一」に復活できるんだろうか?たった一人の男の為にこれだけ振り回されてることを考えれば、「時間が過ぎれば回復する」と言うリクツは甘すぎる!

 

※モチロン、同じ事態が発生してる日本も、杞憂じゃなく、このまま「分断で壊れる道を突き進んで」いくと推測できる。ああ、何とも美しい『この道しかないっ!』だ。因みに「ミヤママタタビ」は一年毎の落葉広葉樹である。来年にはまたやり直しがある。

「疲弊紅葉?」

※写真は8月17日に撮影したウチのエゾヤマザクラだ。6月中旬の夏紅葉の写真を再アップしたものじゃない。夏紅葉は体力を回復した木が一旦紅葉を収め、緑の葉が活力を取り戻していた。

 

※が、7月の冷涼湿潤気象や8月上旬の猛暑、中旬からの気温乱高下などで、免疫機能が狂ったに違いない。再び紅葉を始めたのである。狂い咲きならぬ「狂い紅葉」である。

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※これがひと足早い「秋の本番紅葉」なのかどうかはわからない。だが「木の本体が疲弊」してるのは確かである。しかし気象現象が起こすこととて「どもならん!」。

※もしかしたら来年は枯れるかもしれない。せめて、木が体力を振り絞って再生してくれることを祈るのみである。

 

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ハマナスは例年とそう変わらない頃実を付けた。ドレッシングにならないだろうか)

 

※ただ、「疲弊」は植物だけか? ・・・「NO!」。実は人類のほうがよっほど「疲弊」してるんじゃないか?「トランプによる人種差別・フェイク疲弊」「習近平による弾圧疲弊」「金正恩による飛翔体疲弊」「プーチンによる侵略疲弊」・・・いやぁ、疲弊するタネに事欠かないっ!

 

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(未だに花のものも。大器晩成?味噌ッ子?)

 

※その中でも最たる疲弊は、日本人リベラル市民にとっては「安倍政権の強弁・隠蔽・陰謀人事・独裁的歴史修正主義体質疲弊」じゃないだろうか。この黒い霧が市民に及び、「あおり運転」「怨念放火」「介護施設暴行殺人」など、様々な凶悪事件の背景、強いて言えば、社会全体に影響を及ぼしていると言っても過言とは言えまい。

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(紫のカサブランカ。言ってみれば「カサパープル」。スペイン語ではどう言うのか)

 

※「朱に交われば赤くなる」と言うではないか。「悪貨は良貨を駆逐する」とも言うではないか。国のトップの影響力大きく、深いことは当然、小学3年生並みの頭脳の持ち主にも理解できることだ。

※分かってやってるのなら、悪辣だ。市民は「疲弊紅葉」と同じにならないために、黒い霧を選ばないことと、知識と良識という栄養を蓄えて行くしかないっ!

 

「夏は何日?」

※本州や九州、四国じゃ記録的な「猛暑日」が続いてるが、当地じゃもう夏は終わったものと思われる。何しろストーブを焚かないと寒くていられない!

 

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(本州からはおよそ1か月半遅れでやっと、紫陽花が咲いた)

 

※かつて、当ブログで「当地がストーブを多寡なくて済むのは7、8月の2か月と書いたが、トンデモナイ!今年、ストーブを焚かなかった日はわずか10日程のみ。おかげで例年、7月初めには片づけるサブストーブもリビングに出しっぱなしになりそうだ。

 

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(気温の「乱高下」にもめげずに咲いたカサブランカ。今年はフシギにきれいだ)

 

※それにしても、5月に猛暑日があったと思えば、6~7月は梅雨寒が続き、いきなり7月下旬に猛暑がやってきたと思えば、早くも秋冷。「株」や「相場」の世界が「乱高下」で不安や強気を繰り返すのは知ってたが、気象の「乱高下」を体験したのは初めてだ。

 

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※「今年の冬は早いぞ!」とばかりに、例年はお盆過ぎに始まるストーブのCMが始まった。これじゃ盆踊りは、ウインドブレーカーを着て参加するしかないなぁ。北國は冬への備えに入ったと言っても過言じゃない。あ~あ、夏は1週間で終わりかぁ・・・

 

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(エゾカンゾウ、と思ったのだがどうやら違うらしい。ご存知の方、教えてください)
 

※気象が人間の心に多大なる影響を及ぼすことは言うまでもない。だが、一人の人間の言動が多くの市民に暗い雲を漂わす方が、影響は大きい。凄惨な悲劇を引き起こし、犯罪のスモッグをまき散らす権力者の言動を、安易に認めてはならないっ!

 

 

 

 

 

 

「熱・中・症」

※「3日続きの猛暑」の午後、友人宅から徒歩で帰ってきた。流石に暑い。家の中に入るとドアというドア、窓という窓がすべて開け放たれてる。トイレの窓もだ。モチロン網戸は閉まってたが、何故か窓枠に置いた消臭剤のケースが落ちていた。

 

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(北の怪植物「エゾニュウ」。アイヌは「シウ・キナ」(苦い草)として食料に)
 

※犯人はクルルか?少し叱ってやろう。「クーちゃん、クーちゃん」。何時もはすぐに見つかるのに返事が無い。家中探したがいないっ!・・・「脱走したっ!」。さぁ、大騒動だ。同居人が家の裏に回った。「クルル~、ク~ちゃん」と呼ぶ声が聞こえる。

 

※ここからは同居人の話だ。「見たら、隣の空き地にいたのよ。呼んだら何時もなら近づいたり逃げたり、ゲームを愉しむのに、フラフラと寄ってきたの。足元まで来て『もうだめ~、って雰囲気だったからすぐに抱きかかえて玄関まで連れてきたんだよ」

 

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熱中症に懲りたようで、懲りてない。耽々と脱走を狙ってる)

 

※玄関に横たわるクルルは完全にグロッキー。バンディング(舌を出してハアハアしてる状態)がスゴイ。涎も垂らしている。「ヤ、ヤ、熱中症だ」。どうしよう。

※幸い痙攣はしてない。まず冷やさなくっちゃ!ウチにはエアコンや扇風機がない。全部ナチュラルエアコンだ。が、幸い団扇はある。ともかく団扇であおぐ。保冷剤をタオルに巻いて、脇の下に押しあてた。10分以上やってたかナァ。クルルのバンディングは収まった。

 

※やれやれ。何とかダイジョウブそうだ。それにしても苦しそうだったなぁ、思わず口を開けて涎垂れっぱなしのライオンを思いだしちゃった。シンクロニシティかもしれないが、当日の道新夕刊には「ペットも熱中症対策を」との記事が載ってた。

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※記事を読むとどうやら、怪我の功名で処置は正しかったようだ。処置は人間と同じなのだ。それにしてもどこから脱走したんだろう?あれだけ注意してたのに・・動物の行動はワカラナイ。もっともトランプの行動はそれ以上に理解できないんだが・・・

 

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※今日も救急車のサイレンが何度鳴ってる。北緯43度を超える北海道で、これほど熱中症が増えるとは、一体10年前に誰が想像しただろう?地球温暖化は人類の最大の脅威だ。

 

※明日の選挙に勝ちたいだけの個人的欲望で人類の未来が壊れつつあるのを体現するの辛いっ!トランプよ、トランプ支持者達よ、最後にババ引くのはアンタたちだけじゃないんだぜ。地球全部なんだぜっ!『再選に熱中する「熱中症」』なんてもってのほかだ。ヒラリーならぬ、アンタ、トランプこそ刑務所に行けっ!」

 

★今日はヒロシマの被原爆記念日だ。74年前の今日も、こんな暑さだったんだろうか?考えさせられることは多い!

「参院ビッグバン」

参院選の翌日、早くもコスモスが咲いた。コスモスと言えば初秋の季語だ。「今年は夏が来ないうちに終わっちゃったなぁ・・・マツヨイグサも咲いてるし・・・」。

 

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(24日撮影。風を「オイデ、オイデ」と手招きするように揺れてた)

 

※ところがどっこい、28日にいきなり夏がやってきた。当地は34.2℃になったのである。5月28日の38.8℃にもビックリしたが、いきなりの34.2℃にもビックリした。まだ関東も東北も梅雨明け宣言が出てなかったのに、だ。

 

※だが、もっとビックリしたことがある。「参院選のビッグバン」だ。何しろ「れいわ新選組」からふたりも当選者が出た、それもALS患者と重度障碍者だという・・・。恥ずかしながら、しかも自身、難病の身でありながら、想像だにしていなかった。早めに期日前投票を済まし、政党要件を満たした政党だけに注目し、与党の勝利と決めつけてた自分の馬鹿さ加減が腹立たしいばかりだ。

 

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(月見草とよく間違われるマツヨイグサ。「待宵」は晩夏の季語だ)
 

※実は参院選の翌日は、地元局「FMくしろ」の「難連便り」というコーナーに出演させていただいてた。そこで恥ずかしげもなくこんなことをコメントしてた。『潰瘍性大腸炎クローン病にかかわらず、誰もがある日突然、難病に罹ることがあります。決して他人事じゃないので、難病という病気に関心と理解を深めていただければ、と思います」。いやぁ、穴があったら入りたい・・・。

 

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(最近、頻繁に現れる♀のエゾシカ。いつも単独行動だ。時には道を走ることもある)

 

※それにしても「参院ビッグバン」だった。重度障害者が国会議員になったのである。社会が大きく変わる道を拓いたのである。参院の本会議場じゃ早くもバリアフリー化に向けて工事が始まった。自分の馬鹿さ加減を嘲笑ってる場合じゃない。穴に入ってる場合じゃない。カラダが芯から燃えるエネルギーを貰った。

 

※さて、既存の政治家のセンセイ方、この「参院ビッグバン」ならぬ「社会ビッグバン」という事実をどう受け止めるんすかっ?

「夏なのに、気分は厳冬。」

 

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※予想した通りだった、とはいえ、無力感に襲われる。投票率野党共闘、与党過半獲得・・・この国に住む人々は、思いだしても寒気のする政権にお墨付きを与え、子供達に「やり得がいい」とする未来を選んだっ!・・・言葉を失う。凍えそうだ。

 

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※だが一筋の光はあった。改憲勢力3分の2割れ!これで当面、「宝物」である憲法9条の改憲発議はできなくなる。(もっとも、公明党や無所属が今後どうなるかはわからない)。その不安はある。一刻も早く独裁体制を打破、欺瞞、虚偽、隠蔽、強権発動、1強を覆して明るい未来に翔びたいものだ。この国に住む人民はもっと民度を上げなけりゃならない。