【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

  YOSAKOIソーラン!

たった1人の熱い“思い”が世の中を動かし、やがて大きなうねりとなって日本全国の若者達を、波の中に巻き込んでいった! 札幌の2大祭のひとつ、「YOSAKOIソーラン祭」の話である。 18年ほど前、ある大学生(北大)が土佐高知に旅をした。彼はそこで「よさこい…

地力!

「力」の時代である。 「労働力」「政治力」「原子力」は言うに及ばず、最近では「老人力」「人間力」、果ては「芸力」「酒蔵力」なども頻繁に使われるようになった。 この分じゃ名詞に「力」さえ付ければ、何でもOKということになりかねない。 「力」の氾濫…

  コラボレーション!

その音はまるで地を駈ける羆の咆哮のようでもあり、時には吹きすさぶ烈風のようでもあった。 アイヌの民族楽器、ムックリの音である。切り身を入れた竹を口に咥え、糸を引っ張りながら音を出す。口琴の一種で、口の格好を変化させることによって、いろいろな…

 「天恵」「天刑」

世界三大夕陽というのがある。バリ、マニラ、そして何と釧路だ。 ジブラルダル、マニラ湾、マラッカ海峡という説もあるが、何れにせよ、夕陽が美しい都市ということになるのだろう。 そもそもこの世界三大夕陽を決めたのは誰か?どうやら、世界を股にかける…

続・脱皮!

彼のセミの脱皮・羽化には続きがある。 初飛翔が気になって、何度も見に行った。初飛翔の瞬間を見てみたい、とスケベ心もあった。 小雨の中、彼(もしくは彼女)は飛び立つ気配も見せなかった。相変わらずジッとしたままだ。 1日経った。朝から快晴。3日ぶり…

脱皮!

「生きる」という意味は何なんだろう。紅葉の小枝の上にそれを見た。 セミの羽化である。そのセミは、いままさに羽化を終えたところだった。抜け殻に止まって微動だにしない。いや動けないのだ。羽がまだ飛べるほどには乾いておらず、全身が薄い緑だ。濃い茶…

終の棲家!

「いやぁ、やっと目的地に到着したらしい。おやおや、石楠花が咲いてるじゃんか。フムフム、景色はそう悪くない。緑が一杯だ。 それにしても疲れたなあ。定住先に着くまで、随分時間がかかった。 何しろ「この家のオバサン」に水を混ぜられ、こねられ、千切…

メジャー・ファーム!

イチロー、松井秀喜、松坂、岡島など、日本人がMLB(日本語訳:大リーグ)で大活躍してる。 だが、MLBで活躍できる選手はホンの一握りだ。大半はファームで汗と土にまみれて、メジャー昇格を目指しながら下積み生活を送ってる。 ファームの原義は「契約する…

 食料危機!

「ワッ、米ビツが空っぽだ!」。 少年時代、ジワジワと来る恐怖感の最たるものは、それだった。若い人(といっても50代まで含むのだが)にはあまり体験のない恐怖感に違いない。だが敗戦直後に食糧難を体験した人々には、苦い思い出である。「家族の食べる、…