【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

2012-01-01から1年間の記事一覧

 「リセット」できないモノ…

(−20℃超の朝の阿寒富士と雌阿寒岳。凍れる!シーンという音が聞こえてきた) ▼日本人は「水に流す」のが好きである。機会ある度に、上手くいかなかったことを「水に流して」新しいスタートラインに立とうとする。だから節目の変わる新年が大好きだ。去年は…

♪クリスマス・ハワイアンコンサート♪

▼去る12月22日。「クリスマス・ハワイアンコンサート」という道東ではチョッと珍しいイベントが開催された。出演は道東地域のハワイアン啓蒙・普及をめざす「ノース・アイランダース」。男性5人、女性1人からなるメンバーだ。 ▼会場は阿寒町公民館ロビー。気…

ヒグマは夢の中?

▼12月21日。マヤ暦に端を発した世界終末論も、結局は平穏な1日で終わった。驚くべきは、日本においては冬至だった。決して偶然じゃあるまい。改めてマヤの正確な天文科学に舌を巻く。 ▼だが、流石のマヤ暦も北半球の国々がこんな異常寒波に襲われるとは予測…

脳を騙す!

▼脳は馬鹿である。入ってきた情報が自らの生命の利益だと思い込むと、その記憶を手放そうとしない。だから、その頑固な機能を逆手にとられると、簡単に騙されてしまう。いい例が、プラシーボ(偽薬)効果だ。 ▼プラシーボ効果とは、たとえ偽薬であっても薬だ…

非日常な光景!

▼窓から地面の上に異様なモノが見える。「何だろう…まさか!クマのフンじゃっ?!」。外へ出て恐る恐る近付くと、何と手袋のカタワレだった。しかも自分の手袋。霜が降りて異様なモノに見える。そうだ、昨夜車から降りた時に、落したんだろう…。怖い!何とも…

ブランド米!

▼「農林52号」…。この判じ物の記号を知ってる人は、かなりの高齢者か、稲作農業関係者と言っていい。そう、「農林52号」とは60年ほど前、寒冷に強いとして推奨された米の品種である。(ジャガイモにもあるらしい) ▼当時、冷害の恐怖と隣り合わせだった北国…

 ひとつになれるか、なれないか!

▼今年の流行語大賞にノミネートされた「爆弾低気圧」!その凄まじい破壊力が、ここ何日か北海道を襲撃してる。道東でも暴風雪警報や大雪注意報が何度も発表された。そして一昨日の夜中、吹雪がドカ雪を運んできた。 ▼朝3:00。除雪車が今冬初出動。国道のみ…

 月面旅行!

▼「月は地球の一部だ」という学説がある。かつてティオマトという巨大惑星と衝突した際、地球から弾き飛ばされた欠片が月、というわけである。因みにカリブ海には、その痕跡となる窪みが残されているという。 (こうして見ると月の周りを宇宙船がブンブン飛ん…

 サバイバル術!

▼「風雪に耐え、粘り強く“生き残る”、これが最も至高な生き方じゃよ」と、中学の教師は言った。その意味では、写真の牧草も連日の氷点下や20cmもの雪に耐え、来年の春まで“生き残る”覚悟のようだ。 ▼だが“生き残り”が至高な生き方となるとは限らない。時には…

 アメリカ動物殺戮物語!

▼「オオカミと人間」という本を読んでる。今から約30年前、ナチュラルジャーナリスト「バリー・ロペス」が上梓した珠玉の一冊だ。日本では1984年、草思社から出版された。 ▼この一冊を、ニューズウイークはこう讃えてる。「偏見と誤解から、ひどく嫌われ、恐…

“−10℃”のアート!

▼我々は、折に触れ「大自然の生みだす偉大な芸術」と対面する。それは大平原に築かれた無数のアリ塚だったり、風雨が削り取った剣山のような山だったりする。これらはモチロンTV番組でバーチャル体験するのが殆どで、なかなか実体験、と言うわけにはいかない…

冬の時代到来?

▼木々が葉をすっかり落とすと、これまで隠されてたいろいろなモノが透けて見えてくる。子育てを終えたカラスの巣も露わになった。夏の間「ギャァ、ギャァ」親子で大騒ぎしてたのが、いまは廃居になってる。 ▼下草に覆われてた裸木の根元じゃ、キタキツネが浮…

「ずく無し」!

▼近所に散歩で歩かない犬がいる。オジサンに抱かれて散歩する犬だ。「トイレの時以外は歩かない」とオジサンは嘆く。心の中で思わず「この横着者め!“ずく”出せ!」、そう罵っちゃった。“ずく”…はて懐かしい言葉が浮かんできたなぁ。 ▼“ずく”…。信州全般に使…

 [‘ 111111111111111]…

▼標題の15ケタ連なる1の数字は、一体何か?解説すれば右記のようになる。11年11月11日11時11分11秒11.1℃。つまり去年の11月11日のある一瞬を切取ったものだ。その時、不肖ワタシは何をしてたか?…実は釧路動物園にいたのである。 (去年生まれたアルパカの子…

「植物のカオス」!

▼気象庁は9日、「エルニーニョ現象」が10月で終息したとみられると発表した。もうご存知のようにエルニーニョとは、南米ペルー沖の海面温度の高い状態が半年以上続く現象のこと。約7年周期で訪れ、世界的な異常気象の原因になると言われる。 (撮影:11月9日…

 拝啓 オバマ大統領殿!

▼この度は再選おめでとうございます。アメリカ国民は、貴方を選択しました。他国のことながら、リベラル寄りの身にとってはとてもウレシイ。私が嬉しがっても仕方がないのにね、ヘンですね。 ▼4年前同様、貴方の勝利スピーチは格調高く素晴らしかった。感動…

 標高1300mの紅葉!

▼大学ラグビーの合宿地で有名な長野県の菅平高原(標高約1300m)は、北海道の旭川市と気象条件が大体同じだと言われる。じゃ、釧路市とはどうなんだ?調べてみると面白いことが分った。 ▼菅平:[★11月の最低気温−2.5℃★最高気温8.0℃]。これに対して釧路:[★11…

どこに行くのか、フラミンゴ!

▼「いたか」「いや、見えない」。アマチュアカメラマンやボランティアガイドの捜索を、道新が報じている。捜索相手は、3か月前に旭川市「旭山動物園」から逃げ出した一羽のヨーロッパフラミンゴだ。 ▼北海道の空を500km近くも自由奔放に飛び回り、10日後から…

「60兆個」と「100万の化学工場」

▼標題の数字をご覧になって、ハハーンと思う方も多いだろう。そう、「60兆個」は人間のカラダの細胞数。「100万の化学工場」は、細胞たちがカラダの中で造り出す涙や唾、胃液やホルモンなど膨大な化学反応機能のことである。 (赤くなるのは成長ホルモンのせ…

冬籠り準備!

▼結露は北国の宿命、寒い外気の証明、である。ま、暮らしには厄介もんだが、結露した窓が黒板代わり、指で字を書いてみるなんて楽しみもある。だが、今朝の結露には驚いた。 (きれいに伐られて積み上げられた薪。まるでモザイクみたいである) ▼朝7:00。窓が…

ナニコレ珍二景!

▼足の捻挫、骨折から2週間たつが、まだ上手く歩けない。で、行きつくところ「アームチェア・サムシング」になる。つまりはこれまでの写真ストックを漂流するのが日課になった。 (幸せをもたらすという四葉のクローバー。トランプのクラブとダイアを重ねたみ…

「先×後×」!

▼今年1月27日終了したNHKの渋い番組がある。「カシャッと1句!フォト575」という番組だ。番宣では、「俳句や川柳と写真を合体させて一枚に定着する新しいアート表現法」と説明してた。 (寒さにへこたれないマリーゴールドの花弁に来てたのは、クジャク蝶。…

 アームチェア茸狩り!

▼たった1週間で季節は随分進んだ。東京から帰寒したら、明らかに晩秋。最低気温も3.5℃まで下がってる。前日の東京の最低気温が17℃だから、実に13.5℃の温度差である。 (例年8月下旬には出るハナイグチ(ラクヨウ)。みそ汁の具に最適、大根おろしと合わせても…

 桃・新品種・ワッサー!

▼あなたは、固い桃と柔らかい桃、どちらが好きですか?不肖ワタクシは圧倒的に固い桃が好き。未成熟なヤツをカリカリ齧って食べる。これに勝る幸せはない。 ▼だが、どこの産地へ行ってもカリカリ桃には殆ど出会えない。「固い桃が好きなんて、聞いたこともな…

成長記録!

▼幼菌→成菌→老菌へ。ササクレヒトヨタケの一生は驚くほど脚が速い。地表に頭を出してから、食べ時の旬を迎えるまで、ほぼ30時間。それを過ぎると次第に傘が開き、やがて縁から崩れ始めて70時間後にはドロドロに溶けてしまう。「少年老い易く…」を地で行くの…

 [○○もどき]!

▼「キノコは動物である!」と「菌糸友の会」の研究者たちは言う。「菌だからだ!」。もっともな説だ。じゃ、酒の酵母菌は動物なのか?乳酸菌は動物なのか? ▼ま、それはさておき、今年はまだキノコのニュースを聞かない。例年だと、豊作とか不作とか、キノコ…

大陸分裂!

▼少年は、地理の授業が大好きだった。教室の壁に貼られたメルカトール図法世界地図は、いつも中学一年の少年を夢想の旅に誘ってくれた。 (マグマが空にあるような夕焼け。コチラヘ向かってくる鳥は…多分カラスだ) ▼夢想の旅が突然、地球形成の旅にワープし…

 湿度100%!

▼9月22日は秋分の日だった。土曜日と言うこともあって振り替え休日の3連休とはならず「チェッ!」と思った人も多かろう。だがチョッと待て!例年23日の秋分の日が、一日早まるのは何と116年ぶり。「常ならぬ」年だったのだ。 (牧草についた水滴。気温の低下…

奇跡の光景、サクラマス、!

▼とんでもない光景に出会っちまった!「シンジラレナ〜イ!」。コーフンが尾骶骨から脳天に突き抜けた。テレビ画面ではその光景を見たことがあっても、実際に現場を見たことがある者となると、日本広しと言えども何百人といないだろう。生命の神秘をこの目で…

  ロゴタイプの予言!

▼「それにしてもメチャクチャなロゴだなぁ…」そのグラフィックデザイナーは、そのロゴをそう批判した。そのロゴとは、民主党が採用した新しいロゴタイプ、もう15年ぐらい前のことになる。 (何と見事な「セルフデザイン力」だろう。そこには虫や人の心を惹き…