【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

ことば

「嫌〜な」空気が流れてる!

※今年も“梅雨”が北上してきてる。九州では大量の雨が降った。道東も向こう一週間、曇りマークが続いてる。気象庁は「北海道に梅雨はない!」と強弁するが、な〜に北海道だってチャンと「蝦夷梅雨」と言う言葉がある。例外じゃない。 (紫陽花もだが、アヤメ…

「ヨシ・アシ」を問い、「ススキ・カヤ」を知る!

(町内国道沿いの街路樹ナナカマド。もう少し秋が深まって葉が落ちてしまったほうが好きだ) ※17世紀「人間は考える葦である」との名言を残したのは哲学者・物理学者のパスカルだ。「人間は葦のように弱い存在だが、神は考える能力を与えてくれた」という人間…

 将来、日本は「エレガンスじゃない?」

※「“エレガンス”の語源は“チョイス”です」。著書「エレガンス商品学」の冒頭でそう書いたのは、コピーライターの大先輩故西尾忠久氏だった。氏は日本クリエイティブ広告の先駆者として東京コピーライターズクラブ(TCC)殿堂入りした広告制作社界の巨魁。不…

「モン」と「ペイ」の違い!

※茎ごと優雅に揺れるコスモスは、何故だか過去に誘ってくれる。今日誘ってくれたのは、38年前の新宿三丁目居酒屋「火の車」。福島県出身の蛙詩人「草野心平」が開いた店だ。その頃はもう店の主人は元舞台俳優の「テラさん」に換わってた。 ※「テラさん」は、…

※全国から次々と「さくら便り」が届く中、道東じゃまだ、暴風雪の襲来を受けてる。その雪に残された写真の車通過痕を一言でいえば[轍]だ。が、別の言い方をすれば[先行車両通行痕]と言えなくもない。 (3月31日、暴風雪注意報の朝、重い雪がどっさりと置かれ…

北海道弁!

※『国境のなまら長いトンネル抜けたら雪国だったんだわ。闇夜だっちゅうのに辺りは白いんだわ(なしてって、雪積もってるからだべさ)信号所に汽車さ止まったら、あっぺ側の座席から、めんこい娘が立ってきて、島村さんの前のガラス窓下ろしたんだわ。したら…

スペメン!

※初めて「イケメン」を耳にした時、新しい「カップ麺」か、もしくは「生麺」のことかと思った。だが、それじゃ話が繋がらない。よく聞いてると、なあ〜んだ、「イケテル男」の略だったんだ。恥をかかずによかったぁ! (う〜む、ウチのレンゲツツジは他の家よ…

「おしょる」と「おっぽしょる」

※そんなにげぇに(強く)押せば、脚、おしょれちゃう(折れちゃう)だんかぁ・・・」。順ちゃんは文句を言う。脚を押して欲しいと要求したのだが、押し方が強すぎると注文をつけてるのだ。 ※ただ時々は「脚痛てやぁ、おっぽしょって(折って)くんない!」とも…

「オラチ」と「オランチ」

※順ちゃんは、今年89歳になる。昨年11月と今年4月、2回にわたって危篤状態から奇跡的に蘇った鉄の女だ。鉄の女は、信州・小布施弁の持つ微妙なニュアンスを微妙に使い分ける数少ない正統継承者でもある。 ※例えば「オラチ」と「オランチ」。そう、ご推察のよ…

“間”

▼極論すれば、この世の中は“空間”と“時間”の2つの“間”で成り立ってる。つまり、「縦×横×高さ」+「時」という4次元が、生きとし生ける者の「フィールド」となってるのである。じゃ、この“間”って何だ? ▼広辞苑をひくと、『間』=物と物、または事と事のあい…

「珍樹のつぶやき」

▲1月29日付の道新「卓上四季」に機知に富んだコラムが書かれてた。一読に値すると思ったので紹介します。 (コラムを読んでるうちに、その手だれぶりに内側から輝くような感動を覚えた)『「洞爺丸」や「伊勢湾」など、かつては台風に名が付いていたように、…

 マルチリンガル!

▼改めて日本語はスゴイ!と思う。例えば温泉。英語なら「spa」「hot spring」、せいぜい2つの単語、よしんば百歩譲って「bath」を入れたとしても、3つの単語しかない。 ▼だが日本語は違う。まず漢字がある…「温泉」。「おんせん」、ひらがなだって黙っちゃい…

 謹啓気象庁殿!

▼お寒うございます。いや、いや、そんな言葉も凍りつくほどの寒さです。何しろここ阿寒ではこのところ、最低気温が連日−20℃を下回り、今朝も−22℃を記録しています。 (−20℃を下回れば何でも凍る。まさにアイスランド。ただ、住めば“愛すランド”でもある) ▼と…

「ずく無し」!

▼近所に散歩で歩かない犬がいる。オジサンに抱かれて散歩する犬だ。「トイレの時以外は歩かない」とオジサンは嘆く。心の中で思わず「この横着者め!“ずく”出せ!」、そう罵っちゃった。“ずく”…はて懐かしい言葉が浮かんできたなぁ。 ▼“ずく”…。信州全般に使…

「先×後×」!

▼今年1月27日終了したNHKの渋い番組がある。「カシャッと1句!フォト575」という番組だ。番宣では、「俳句や川柳と写真を合体させて一枚に定着する新しいアート表現法」と説明してた。 (寒さにへこたれないマリーゴールドの花弁に来てたのは、クジャク蝶。…

言葉のアクセント!

▼最近、いろいろなものに自信を失ってる。そのひとつに、“言葉のアクセント”がある。 ▼開店休業中ではあるが、コピーライターなぞというショーバイをやってるので、言葉に関しては多少の自信がある。アクセントに関しても「自分は正しい!」と思い込んでた。…

「感動を与えたい?」

▼20日、東京銀座で史上初オリンピック・メダル獲得者の凱旋パレードがあった。沿道には50万人もの人が繰り出し、その熱狂ぶりはテレビ画面からも伝わってきた。メダル獲得シーンを思い出し、再度感動に浸った人も多いことだろう。 ▼金メダル獲得は目標の15個…

てんでんこ!

▼それまで、一部の地域や一握りの専門家の中でしか流通してなかった言葉が一気に広まることがある。「津波てんでんこ」という言葉が一気に広まったのは、去年の大震災後だった。 ▼『「津波てんでんこ」とは津波が来たら他人にかまわず、それぞれに必死に逃げ…

ピジン化!

▼「ミー・ノー・グッド・ツデー・ヨ」とか「ユー・カム・ヒヤー・ツモロー・オーケー・ネ」などと、日本人がアメリカ人に向かってたどたどしく話すのを聞いた人も多いだろう。 ▼このように、違う言語を話す集団が接触する際、コミュニケーションの効率や学び…

寒っ!

▼いつの時代にも若者言葉はある。10年ほど前は「チョー」が一世を風靡した。「チョー面白れぇ」というわけである。 「チョー」が「超」であることは、若者言葉に詳しくないオジサンたちでも理解できた。そのせいか、短命な若者言葉の中で市民権を獲得、いま…

“ユック・ステーキ”

▼“地産地消”という造語を最初に標榜したのは、秋田県河辺町だという。(「食の文化」1984年2月号)もともとは、1981年から農水省死活改善課(当時)が4年計画で実施した「地域内食生活向上対策事業」から生まれた。 ▼農村での不足栄養素を補う農業生産品を、…

 ああ 「無常」!

恥ずかしながら、相当な歳になるまで「ムジョウ」を「無情」と勘違いしてた。 申し開きをさせてもらえば、小学生時代に読んだヴィクトル・ユーゴーの「レ・ミゼラブル」の日本語訳が「ああ無情」となってたからだと自己弁護してる。 別の「ムジョウ」を知った…

“首長族”!

“背が高く、手足が長くて小顔”というのが現代の女子が憧れる体型のようだ。最近、ファッション誌やテレビ画面でそうした女子を盛んに見かけるようになった。 典型的なのがNHKの渡邊佐和子アナや山岸舞彩(まい)スポーツキャスター。ふと気がついた。「彼女…

 「復旧」にあらず、「復興」なり!

地震、津波、原発、風評被害…四重苦に苛まれる世の中であっても、トンデモなく嬉しいことに出会うこともある。 実は、去年うっかりミスから失くしてしまった物に、再び出逢ったのである。 失くした物とは…去年の春、義弟のタケちゃんから貰った貴重品の「ア…

名づけ!

「名前は重要なのよ、もし人間の子に“雑巾”と名付ければ、その子は一生雑巾になってしまうの」。 子供の頃母親に何度も聞させれた話だ。ただ、彼女は自分の息子にはそういう配慮をしなかった。 これも子供の頃よく聞かされた話だが、「お前の本当の名前は勇…

光の春!

3月に入って明らかに日が長くなった。 釧路の今日の日の出は5:46、日の入りは17:21。冬至周辺と比べると2時間30分は日が長くなってる。当然、体感日長時間はもっと長く感じるはずだ。 朝7:55、毎日楽しみにしてる番組がある。NHK「おはよう北海道」に出てく…

 “愛すランド・阿寒”!

在京の友人たちは「冬は寒いでしょう?」と聞く。モチ、寒い! 何しろ阿寒のお隣さんは、日本で一番寒い町「陸別」。自慢じゃないけど「阿寒 厳寒 酷寒 圧巻!」、モノもココロも凍える「アイスランド」である。 だが物事は考えようだ。右へ3度、角度を変え…

アイヌ語「ベツ」に「ナイ」!

アイヌ語地名研究の第一人者、山田秀三氏は書いている。アイヌ語地名のほとんどは山川草木など自然の地形名であり、「うそのない命名」だ。 その「うそのない命名」を後人たちは、符号として漢字に当てはめた。 いい例が“とうや”だ。洞爺湖サミットのあった…

 今年の漢字!「暑」!

(財)日本漢字能力検定協会が毎年公募、12月12日の漢字の日に発表してる“今年の漢字”は、「暑」だった。確かに今年は猛暑に踊らされた一年だった。 が、自分が選んだ今年の漢字(感字)は、「暴」である。 イラク、アフガニスタンは言うまでもなく、尖閣諸…

季語「残菊」「晩菊」!

菊が未だに枯れず咲いてる。何と強い花だ! 百科事典には『「菊」の字は「鞠」とも書かれ、「鞠」は「窮」と同じ意味で窮極、または最終の意味であるという。キクの花が年のいちばん終わりに咲くことからこの字が使われたといわれる』とあった。 何やらリクツ…