【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

メッセージ力!

阿寒じゃここんところ、この時期じゃ説明のつかない気候が続いてる。暦の上じゃ大寒というのに、真冬日がない。しかも、篠つくような雨も降ったのだ。3月頃の陽気、ということらしい。一体どうしちゃったんだろう!何か変じゃないか?
定点ポイントで写真を撮るととても同じ場所とは思えない。
ふと「メッセージ!」という言葉が宇宙から降ってきた。そうだ!地球からのメッセージに違いない!
「ワシャなあ、ラブロックの『地球ガイヤ説』のように、生きてるんよ。じゃがな、段々体調が悪くなってきた。お前等がワシを苛め、ワシから毟り取り、変なガスをばら撒くからに、いまは病気状態なんじゃ。なかなか体調を安定できない。もっともそれもワシが生きてる証拠なんじゃが、お前等はなかなか行動を改めんのう。このままじゃワシャほんとに瀕死の病気になってしまうで」
そのメッセージに呼応するかのように、ワシントンからもメッセージが発信された。オバマ大統領のスピーチである。感動して涙を流す者が沢山いた。不肖ワタクシも柄にもなく胸が詰まった。勿論彼のスピーチの内容、さらにはグリーン・ニューディール政策も素晴らしかった。それ以前に、黒人が大統領になれるアメリカの凄さも感じた。
だが、一番感じたのは彼の声だった。実は、声は人の感情を左右し、人の行動を左右するという実験結果がある。「彼の声は“哺乳類の脳”、つまり感情脳に響く!」。これは天が彼に与えた、最高の才能だと言っていい。「彼の声は、人種を超えて、国家を超えて、理性を超えて、人間の深部を揺さぶる力を持ってる」

就任後すぐにトップスピードで、ブッシュ政権の否定というメッセージを全世界に発信し始めた大統領だが、その行動力と声の質をバックにした、このメッセージを世界はどう受け止めるだろうか?
メッセージ力というのは、発信者と共に受信者にも必要な力のことである。
雪掻きをしながらそんなことを考えてる。