【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 第二回千年祭!


▼「寒〜い!」。それがスタッフの合言葉になってる。現在−6℃。阿寒としては、そう寒くない気温だが、時折肌を刺すような冷たい烈風が襲いかかる。2月16日9:00。今日から2日間開催される「第二回千年祭」の準備中である。


▼ステージ、ジャンボ滑り台、雪合戦玉よけシェルター、さらに雪道試乗体験コースは、地元建設企業の尽力で前日までに用意されてた。屋台村のテントも設営済み。あとは暖房用のジェットヒーターや炭、テーブルや椅子を並べてPAの準備が完了すればオープン準備完了だ。

(「わああ〜おっ、キモチイイ〜ッ!」冷たい風もなんのその)
▼10:00。開幕宣言の後、ジャンボ滑り台の滑り初めからイベントはスタートした。会場設営準備までに一カ月近く。「鶴の一声コンテスト」も用意した。一声で寒さを吹き飛ばしてほしいのだが客は来てくれるだろうか?
▼「ワアアオ〜ッ」ジャンボ滑り台の方から大きな声が聞こえてきた。子どもである。この寒さにも関わらず子どもは元気だ。美空ひばりに♪私は街の子 巷の子♪という歌があったが、阿寒では♪私は風の子 氷の子♪である。

(タンチョウの嘴の帽子を被って、「冬もがんばるぞお〜〜〜っ」)
▼元気は熱気を会場にもたらし始めた。「鶴の一声コンテスト」。子どもたちの澄んだ声が会場に響き渡る。「78db!」判定員の声があがった。地下鉄レベルの音である。若くて活力あふれる「鶴の一声」。

▼「子どもはスゴイ!風も寒さも、ものともしない!」心配してたスタッフに安心の笑顔が漏れ始めた。何とまあスゴイ力なんだろう…。「子どもたちは、大人たちを、世の中を、未来を動かす“気”をもってる!」
▼なのに、「安心して子どもを産んで育てられないシクミ」を国や自治体がつくってるなんて…。「とりもどす」というならアベノミクスによる経済もだけど、安心して子どもを産める社会も「とりもどして」欲しいね、アベチャン!
▼それにしてもスタッフの皆さん、準備から、当日、後片付け、とお疲れ様でした。大したお手伝いできないでスミマセンでした。ゆっくりお休みください。

※追)今年、阿寒はタンチョウとマリモの「特別天然記念物指定60周年」を迎えた。還暦である。これを機にぜひ次の60年に向けて新しいステップを刻みたいと町民は皆、願ってる。
因みに「千年祭」とは「鶴は千年」にあやかって付けられた。このお祭りが千年続きますように…。そして1000組のカップルが、「ワイルドタウン阿寒(野性王国)」に移住してくれますように…。

※さて。イベントはどうなったか?翌日17日は晴れ。−3℃。風も止んで陽射しが暖かい。市長と副市長も参加。副市長は手打ちそば屋台で、手打ちの腕をふんだんに披露してくれた。上手かった!美味かった!これが大成功じゃくて何だろう?さすがの冬将軍もしばらくは、熱気に負けたんである。