【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

ビフォー・アフター

ダイエット方や毛はえ薬の広告には大抵、使用前・使用後の写真が大きく掲載されてる。見る側のモチベーションがきわめて高いだけに、その効果は大なるものがあると言われてる。
で、チョッと真似してみることにした。訴求テーマは草刈効果である。

5月に入って、周辺の草は例年よりかなり早く伸びていた。去年蒔いた牧草もアッという間に40cmを超えるほどになった。
この2〜3年で急に増えたと言われる西洋タンポポも、背の高いものでは30cmを超えてる。こうなると風景がシャキッとしない。手入れしてないボウボウの長髪姿みたい。何だかぼやけて見えるのである。
で、この週末は草刈をしようと決めた。ビフォー・アフターを思いついただけに、写真を撮る明るさが大切だ。
草刈は2日掛かりになると予想されるので、2日連続晴れてなくちゃならない。どうやら条件をクリアできる日取りがこの週末だった。
草刈は思ったよりも遥かに重労働だが、妙なコーフンももたらしてくれる。
混合ガソリンの2サイクルエンジン音がその理由のひとつのようだ。まるで50ccのバイクで猛然と疾走する気分なのである。スピード狂じゃない身にも、なぜか血が沸騰してくるのがわかる。
もうひとつの理由は、雑草を薙ぎ倒す時の音だ。想像以上に伸びたり、太くなった雑草が「バリバリッ」と凄まじい音を立てて倒れる。
雑草の生命を奪う行為ではあるが、その断末魔の叫びを聞くようで物凄くサディスティックな気分になる。
人間にはそんな隠されたどす黒い一面があることは心理実験で知られてる。
その異常な心理状態のまま1日目6時間、2日目4時間、計10時間の作業を終った。(2日目は近所のヒトシさんが手伝ってくれた。あのお手伝いがなければ、あと1時間は余計にかかっていただろう。地域コミュニティに感謝するばかりだ)
さて、ビフォー・アフターはどうなったか?写真をご覧いただければ効果は明らかである。ボサボサの長髪だったのが、5部刈りの坊主頭になったようにさっぱりした。
だが、構想の割にはあまり面白くない。現場の定点撮影アングルがずれてる。
いつもながらの杜撰さが出てしまった。何をやってもキチッと決めることができないなぁ。自分に喝!喝!おまけにもうひとつ喝!