【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 北海道の「道」

ここに1本の「道」がある。
北海道の道、何の変哲もない真っ直ぐな道だ。ただし、この道はいろいろなものに繋がっている。

地理上で繋がるのは高速道路だったり、国道だったり、港だったり、温泉地だったりする。これらは大抵の場合、道路標識が案内してくれる。ナビゲーターでも案内してくれる。
だが、「道」は、標識のない「剣」や「神」、「正」や「邪」にも繋がっている。「芸」や「武」や「仏」や「人」にも繋がっていたりする。
その意味で、「道」は実にフシギな存在だ!現実的には地理上の話にしか過ぎないのだけど、実は、時空間を超えて歴史や未来、さらには人の生き方や生き様に濃密に繋がっている。
季節が変わり目を迎える。すると「道」は、政治や科学に進むべき進路を指示してくれる。政治の道、科学の道・・・という訳である。学生達には「学問の道」や「就職の道」を示してくれたりする。
一体、1本の「道」は何に、どんな風に繋がっているのだろう。広辞苑で「道」を含む熟語を調べれば、大分深く理解できるような気もする。

まぁ、それはそれとして今年、国はどういう「道」を選ぶのか?北海道はどんな「道」を突っ走るのか?そして不肖ワタクシは、何を「求道」してくのか?寅年年始に当たって考えちまう。
「北海道独立の道」はないのか?「虎は千里の藪に住む」のような大きな志をめざす道、「虎の王道」などは考えられないものか?
40cmに及ぶ大雪を7時間15分かかって雪掻きしている間、頭の中にはそんなものが渦巻いてた。
雪掻きは人を哲学者にする?う〜む、そうかもしれない。何しろ終わりのない、絶望的で、徒労感を伴う仕事だから・・。