【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

タラノメ!愛称タランボ!

5月も末、ようやく暖かくなってきた。道東の晩春の到来である。
暖かさに誘われて庶路(ショロ)の山中に出かけた。山菜の王様タラノメ(自分では山菜の中でイチバンえらい奴だと思ってる)に謁見、ご褒美を頂戴するためだ。
結果はご覧のとおり、過分なる分け前をいただいた。早速自宅分を残し、ご近所に少しずつおすそ分けした。
タラノメはサクラが散る頃、タラノキがつける新芽である。健胃、強壮、強精に効果があると評判だ。

それもそのはず、親木のタラノキはパイオニア樹木と言われる強い樹木。森林が伐採などによって撹乱を受けると、真先に素早く出現するらしい。
1年で20〜60cmも伸び、5年で樹高3mに達するものも珍しくないと言う。
棘に覆われた樹皮は周囲を圧倒する戦闘的な形相を保ち、近年農家で栽培されてる棘の少ない養殖モノにはとても追いつけない野武士の風格がある。まさに“エネル木”の塊なのである。

「今夜は、高級料理とされてるタランボ(コチラでは敬意を込めてそう呼ぶ)のテンプラだな」
ニンマリしてると、ご近所から山ウドのおすそ分けが届いた。
う〜ん、自然の恵みの分かち合い・・・。豊かさとは何なのか考えさせられてる。