「無知は罪である」・・・事の次第はこうだ。
最近、朝方になると「ケッ、ケッ、ケッ」という鳥の声が響き渡る。何の鳥だろう?よ〜く見てたらアカゲラだった。忙しなくアチラコチラの枝を飛び回ってる。
と、そこへ藪から似たような小さな声が聞こえた。小さな声は、すぐに近づいてきて傍の枝に止まった。首筋の赤い色がない。「メスだ!」と思った。「オスがメスを呼んで、メスがそれに応えてる」。アカゲラも恋のシーズンだ!
オスはメスを激しく呼び、メスは小さな声でそれに答える。お互いに枝の間を飛び回ってる。事の顛末は分ってる。「もうじき抱卵するなぁ」。
だが、知り合いはこう言った。「ソロソロ、子供が巣立つ頃ですねぇ」。
・・・実はどうやら、オスと思ったアカゲラは母親で、メスと思ったアカゲラは子供だったようだ。
もしかしたら子供教育に精を出してたのかもしれない。そうであれば、親鳥が激しく喚いたり、あちこちの枝から呼んだりしてるのが納得いく。
まぁ、それにしてもカン違いを修正されてよかった。ただ、折角の機会を下手なカメラ技術が損なった。う〜ん、鳥の撮影は本当に難しい。