【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 いずれがアヤメかカキツバタ

今年もアヤメとジャーマンアイリスが咲いた。色の薄いほうがジャーマンアイリスで濃い紫色がアヤメらしい。
いずれも貰ったものを植えたので、本当のところアヤメかジャーマンアイリスかどうかは分らない。呉れた人の受け売りである。
ジャーマンアイリスは、ダッチアイリスなどと並んで、イリス属のひとつ。イリス属には何と300種類もあるという。
日本のアヤメも7種類あるらしい。「いずれがアヤメかカキツバタ」と言われるように、実によく似てる。
葉脈の太さや花の高さ、大きさで判断するようだが、シロウト、しかも好奇心に欠けてる自分にはそこまで調べる胆力がない。
ただ同じ属でありながら、花茎の長さにしろ、色にしろ、よくここまで似たもの同士で多様化したものだと、生命の神秘に驚嘆するばかりだ。
因みに「いずれがアヤメかカキツバタ」は、ヒトの目から見てどう判断したらいいのか、惑わされることでもあるのだ。

考えてみれば昔と比べて、いろいろな商品も実に多様化した。どれを購入していいのか判断に迷う。その意味では、商品購入も「いずれがアヤメかカキツバタ」だ。
多様化万能論者だった自分はいま、それがよかったのかチクリ、チクリと針に刺されてるところである。