【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「グリーン・モンスター」!

外来種の動植物が、日本の在来種及び生態系に脅威を与えてることは前にも書いた。タンポポ然り、セイタカアワダチソウ然り、ブラックバス然り、テラピア然り、中には絶滅に追いやられる在来種も出てきてる。

「やはり、肉食系の民族の地のものは強い。ヤマトナデシコは草食系だからなぁ」などと、被害者意識一杯だったのだが、それが見事に殴り倒された。
話は1876年のフィラデルフィア万博に戻る。この万博で観賞用鉢植え植物として、日本から「クズ」の鉢が持ち込まれた。手をかけなくてもへこたれず生きていく強い植物として愛好家に大人気になった。
だが、その後140年、「クズ」は、全米で爆発的に増殖、暴走を始めた。家を呑み、道路標識を押し倒し、鉄塔に絡みつき、時々は停電の原因にさえなってる。異常繁殖は、まさに「グリーンモンスター」と呼ばれるにふさわしい。

何よりもショックだったのは、日本は外来種の被害国と思ってたのだが、とんでもないカン違いだったことだ。
外国に住む人々にとってみれば、日本の在来種は外来種になる。アチラの生態系を乱す元凶を、日本は送り込んでることになる。アチラから駆除の請求書が来たってフシギじゃない!
世の中複雑になった。それにつれて「モンスターペアレンツ」など、モンスターばかりが闊歩するようになった。
これも動植物を含めたグローバリズムの副作用なんだろうか?
諸君!モンスターをどうするのか?金融モンスターもゾンビの如く、息を吹き返しつつある・・。
※写真は爆発的に増殖する洋タンポポ!11月になっても咲いている