【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 “愛すランド・阿寒”!

在京の友人たちは「冬は寒いでしょう?」と聞く。モチ、寒い!
何しろ阿寒のお隣さんは、日本で一番寒い町「陸別」。自慢じゃないけど「阿寒 厳寒 酷寒 圧巻!」、モノもココロも凍える「アイスランド」である。
だが物事は考えようだ。右へ3度、角度を変えて見れば、寒さや雪や氷は、大いなる天の恵みでもある。

給餌場に飛来する特別天然記念物のタンチョウ、繰り広げられる天然記念物のオジロワシオオワシとの壮絶な食糧争奪戦、オオハクチョウにトビ、スズメの参戦、遅れをとるまいとヒョコヒョコ現れるキタキツネ・・・。
姿を見ることはないがヤマオヤジ(ヒグマ)だって近くの穴で冬眠してるはずだし、舌辛川じゃ何百万匹という山女の稚魚が静かに時を待ってる。こんな光景が、こんな地域が、日本のどこにあるというのだろう。

(オジロの幼鳥。まだ尻尾が白くなっていない)
まさしくONLY阿寒の光景、出来事。厳冬「アイスランド」は実は、天恵「愛すランド」なのである。
天恵は冬場だけじゃない。雪が解ければフキノトウアイヌネギ、コゴミなどの山菜が先を競って芽を出し、タラノメ、ワラビ、なども今をわが世と、謳歌する。
地上からは、3億年前のアンモナイトの化石がコロンと姿を現し、大空からは星の数ほどの星々が崩れ落ちる・・・。さすれば、阿寒は夏場も「愛すランド」。
紅葉やサクラマスや、カラフトマスの遡上なども考えれば、秋も「愛すランド」である。
「愛すランド・阿寒」・・・・ええじゃないか!
(阿寒国際ツルセンターの給餌場を狙うオジロの面々)
地元の皆さん、「タンチョウはもう飽きた、そのほかは何にもないし・・」なんて言ってる場合じゃありませんゾ!阿寒は日本でも有数の自然資産を持つ、まさに愛すべき「愛すランド」なんだから・・・。

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