【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 郷土愛!

東日本大震災二ヵ月後の調査で、宮城、岩手両県の被災者の6割が移転を希望していることが分かった。
一方、福島県では6割の被災者が自宅への帰宅を希望している。この対照的な違いは一体何を物語るのか?

(夏の装いに衣更えした“おらが富士”阿寒富士)
実は「北海道は日本で郷土愛が一番強い」という。
都道府県別県民気質」の調査結果によると、「他県への転出を望まない」項目のトップが北海道だった。郷土に定着したいのが北海道人ということらしい。
そりゃそうだろう。冬の厳しさを通り越すと、生命の輝きを毎日実感できる大自然がここにはある。このヨロコビを超える地域はそうあるわけじゃない。暮らしだってザラにゃない。何もここを捨てることはない、と言うわけだ。

(キツツキの一種アカゲラ、アチラコチラでドラミングが聞こえる)
だが、多くは職場がない、働きたい仕事がないなどの理由で、東京方面にいやいやながら転出するという。ふるさと愛、郷土愛は引きちぎられるのである。
不謹慎で申し訳ないが、今回の宮城、岩手両県の被災者の心情には、北海道人と似た情況があるんじゃないだろうか?
一方、町のインフラ自体は壊滅状態とならなかった福島では、これまでその町で暮らしてきた時間や歴史、記憶が深いふるさとへの思いや、郷土愛を再確認してるように思える。

(ツクシはふるさと小布施でも、早春を告げてくれた。最も3月初めだが・・)
だとすれば、数字上は対照的に見えても、強いふるさとへの思いは同じである。

(町の中心部、運動公園で水を飲むキタキツネ。毛の抜け代わりが汚い)
郷土愛は、カタチじゃない。自分の住んでる地域を愛する、もっと言えば自分を愛することが出来るかどうかだ。大震災被災地の郷土愛に学ぶところは多い!
★書き込みをドラッグしていただくと文字がスミに変わり、読みやすくなります。