【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「The Longest Year」

▼ご存知のように、今年はうるう年である。平年なら28日の2月が、1日長く29日ある。地球の公転時間と暦のずれを調整するために儲けられた。また、4年ごとに開催されるオリンピックと重なることから、オリンピックイヤーとも言われる。
▼今年はまた、うるう秒の年でもある。これは、原子時計により決められる協定世界時と地球の自転で決まる世界時との差を調整するものだ。今回は7月1日に「午前8時59分60秒」が挿入されることになった。したがって今年は366日+1秒ということになり、「The Longest Year」が出現することになる。

▼それにしても時間というのはフシギだ。当たり前の話だが、時間は進むばかりで戻ることはない。戻るの時は人間の脳の中で、だけだ。そして人間は、時間を進めることもできる。とすれば、一番フシギなのは人間の脳なのかもしれない。
▼時々、こういう青臭い話が好きな人たちに質問することがある。『「未来」って何だと思う?』いろいろな反応があるが、期待している答えは『いま』。そう。『未来はいまだ!いまが未来だ!』・・・・『いまやっていることが、未来につながっていく』というわけだ。だとしたら、原発再開判断も、大震災補償問題も普天間も、いまをおろそかにはできない。ひとりひとりの「いま」が問われる。
▼写真は、去年の2月27日に拙宅の庭で撮影した福寿草だ。今年も多分咲いてくれるだろう。大寒波、豪雪、そして「The Longest Year」の今年も、「春」という未来が、いまそこにある。