【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

イテテッ!

▼人工物と自然とのせめぎ合いはよくあることだ。例えば時々、アスファルトの道路やコンクリートの隙間から芽を出してくる大根なんかがある。人はそれを「ど根性大根」などと擬人化して植物の旺盛な生命力に目を見張る!
▼じゃ、下記の写真はどうだろう?電柱を支えるための「斜張鋼線」が、ハコヤナギの木に食い込んでる写真だ。ドチラが、ドチラを巻き込んだのかは分らない。もしかしたら、ハコヤナギは成長が早いので自ら「斜張鋼線」を取り込もうとしたのかもしれない。

▼それにしても、有機質(ハコヤナギの木)と無機質(斜張鋼線)のせめぎ合いじゃ、有機質に圧倒的な思い入れや同情が行くのは当然だ。見るたびに「イテテッ!イテェなぁ」というハコヤナギの悲鳴を実感するからフシギだ。何だか切ないなぁ。
▼他方、別の心配も働く。何しろこの辺りは結構、西風が強い。木が風に揺れて熱でも持ったらなんとしよう?アメリカじゃ、何千棟も山火事の犠牲になったらしい…。
ツツドリが大きな声で鳴いてる。森がだんだん縮小してるせいだろうか、こんなに間近で聞くのは初めてだ。その鳴き声も「イテテッ、イテテッ!」と聞こえてきたぞ。自然と人間社会とのせめぎ合い。勝つも負けるも茨の道だ。う〜ん、自分の脳内、そろそろアブナイのかも…。