【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

奇跡の光景、サクラマス、!

▼とんでもない光景に出会っちまった!「シンジラレナ〜イ!」。コーフンが尾骶骨から脳天に突き抜けた。テレビ画面ではその光景を見たことがあっても、実際に現場を見たことがある者となると、日本広しと言えども何百人といないだろう。生命の神秘をこの目で実際に見る奇跡の光景だった。

(溜りを落ち葉がゆったりと流れる。その水面下40cmに奇跡が蠢いてた。場所は言えない!)
▼今年の夏、阿寒は不順な天候が続いた。7月は豪雨、8月は冷夏。9月に入ると気温と湿気が高いのに、雨が少ない。9月13日には何と真夏日を記録した。暫く行ってないが、川はどうなっただろう?ヤマメは…?チェックに行ってみよっ!
フランチャイズの川筋は、確かに流れが様変わりしてた。いつもの淵が消え、30mほど横に新しい溜りができてる。「まあ、自然は無常だからなぁ、何時も変化し続けてる…」新しい溜りを覗いて、ブッタマゲタ!「何だぁ…???」

(雄の見事な婚姻色。桜のような色からサクラマスと呼ばれる。この魚自体が奇跡的生き物だ)
▼50cmはあろうという魚が悠然と泳いでるのである。しかも胴体が紅い!「サクラマスだ!サクラマスだぁ…!」イチ、ニイ、サン…ジュウ、まだまだいる、数えきれない!百匹はいそうだ!サクラマスの周辺を20cmほどの魚もヒュンヒュン、泳ぎ回ってる。あれはヤマメだ!随分いるじゃないか…。

(海に降り2〜3年で戻ってくるのがサクラマス。川に残るのはヤマメ。皮肉にも幼魚時大きな魚が残る)
▼「竿を出せば手が後ろに回るから、カメラで獲ろう!」夢中でシャッターを押した。それにしてもこんな奇跡を誰がくれたんだろう?もしかしたら、先日天国へ旅立たれた西尾忠久ボスかもしれない。「土産置いてくよ!」。西尾さん、ありがとうございます。合掌!です。
▼釣りに興味のない人には大した光景じゃないかもしれんけど、釣り人にはこの光景はまさに天国、もはやこの世に思い残すことはないぐらいの光景だ。

(海の神ポセイドンの愛娘。潜水艦とも思える巨体でゆったりと産卵の時を待つ。野性と自然の共存…)
民主党も、自民党も、国境も、北方四島オスプレイもどうでもええ。生きてればいいことあるなぁ…。ナニナニ、それがいかんのだと?川を見に行く努力をしたからサクラマスが見れたんだと?う〜む、確かになぁ…。「想いは奇跡を現実化するなぁ…」