【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 [○○もどき]!

▼「キノコは動物である!」と「菌糸友の会」の研究者たちは言う。「菌だからだ!」。もっともな説だ。じゃ、酒の酵母菌は動物なのか?乳酸菌は動物なのか?
▼ま、それはさておき、今年はまだキノコのニュースを聞かない。例年だと、豊作とか不作とか、キノコ中毒で亡くなっちゃったとか、何かしら話を聞くのだが…。まだ早いのか?それとも終わっちゃったのか?

(ハタケシメジのスポットに出てた。図鑑のホテイシメジとはチョッと違うようにも思えるのだが。「食可」)
▼事の真相を確かめたくて、天候不順の合間を縫って出かけてみた。高級キノコとされるハタケシメジが毎年採れる秘密の穴場。人の入った痕跡はあるが、キノコの気配や匂いをまるで感じない。チョッと不安になりながら、別の穴場へする…。
▼すると……、出てた!出てた!唾の出そうなキノコだ。だが、ハタケシメジとは違う!以前見たことのあるような気もするのだが、判定できない。さらに…暫く歩くと藪の中からもう1本、その近くには何やら別のキノコの幼菌が1株…。いずれも現場では判定できずに、持って帰った。

(裏が網目になってるので、イグチ属には間違いないと思うのだが…。形状はオオモミタケにも似てる…)
▼「北海道のキノコ図鑑」で調べた結果、上段の写真のキノコは「ホテイシメジ」、真ん中の写真は「シロヌメリイグチ」らしいことが伺えた。どちらも「食可」「美味」である。だが、あくまで「そうらしい…」だけで自信はない。
▼キノコには「もどき」が多い。野性のシイタケだと思って食べたら、猛毒のツキヨダケの亜種だったりして病院に担ぎ込まれた奴もいた。(40年前の自分のことだ)!取材地の地域の人たちも、皆が「シイタケ!」と保証してくれたにも関わらず、だ。今となっては、何の「もどき」だったかは、分らない。

(コチラではスナノボリというキノコの幼菌みたいだが、小さすぎて分らない。誰か教えてくんないかなぁ…)
▼その時に得た教訓だ。「もどき」に騙されちゃいけない!で、残念ながら食すのを止めて、庭に蒔くことにした。今年最初の犠牲者になる不名誉は、免れたいもの。あ、そうそう、そう言えば、政治家の「○○もどき」も極めて多い。これにはこれからも、特に気を付けなくっちゃ!