▼幼菌→成菌→老菌へ。ササクレヒトヨタケの一生は驚くほど脚が速い。地表に頭を出してから、食べ時の旬を迎えるまで、ほぼ30時間。それを過ぎると次第に傘が開き、やがて縁から崩れ始めて70時間後にはドロドロに溶けてしまう。「少年老い易く…」を地で行くのである。
▼その溶け方は、まさにSF映画のエイリアンやゾンビ等を思い出させるに充分だ。そうした映像を嫌いな方はいますぐに、このページを閉じてください。
(9月28日、庭に出てきた幼菌を見つけた。14:30撮影)
(成長記録を撮影しようと思い立つ。9月29日14:30撮影 発見24時間後)
(台風接近の予報。空が暗い。時間を早めて9月30日11:30撮影 発見33時間後)
(10月1日台風襲来、豪雨の中、10:30撮影。発見68時間後)
(台風一過、10月2日7:30撮影 90時間後)
(旬の食べ時。別の成菌。傘より柄のほうが美味い。10月2日7:30撮影)
▼ヒトヨタケは一夜で溶けてしまうことから命名されたと言う。マシュマロのような味がするらしい。ただし、このカタチと色に腰が引けて、まだ食べたことはない。