【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「先×後×」!

▼今年1月27日終了したNHKの渋い番組がある。「カシャッと1句!フォト575」という番組だ。番宣では、「俳句や川柳と写真を合体させて一枚に定着する新しいアート表現法」と説明してた。

(寒さにへこたれないマリーゴールドの花弁に来てたのは、クジャク蝶。見る者を圧倒する)
▼それじゃ俳句や川柳の魅力がなくなってしまう、という否定的な意見もあったようだが、一方ではカメラに凝りだした主婦などにウケて、約3年間続いた。
▼番組に寄せられる質問の中でイチバン多かったのは、「教えてください。写真が先ですか、句が先ですか?」だった。これは、広告制作者達にも共通する悩みじゃないだろうか?

クジャク蝶と同時に、ツマグロキチョウらしきものも来てた。疲れてるらしくあまり動かない)
▼新米コピーライター時代、「コピーが先か、絵が先か?」なんて大いに悩んだ経験を思い出す。ま、簡単な話、どちらでもいいんだが、そんなことで悩んだことさえず〜っと忘れてた。
▼ところが、である。最近、ブログのネタ探しに、この古〜い記憶に悩まされることがチョクチョク出てきた。「写真が先か、テーマが先か?」う〜む…。

(よく分らないが、タテヤマギクらしい。せっせと働くミツバチがお分かりになるだろうか)
▼結論から言うと、「写真が先」のほうがダントツで書きやすいことが分ってきた。つまりこういうことだ。不肖ワタクシメが考えるテーマは、あまり人が興味を持たないものが多い。実に茫漠、曖昧、独断、偏見、鈍重…。ま、挙げればきりがないほど他人には理解しにくいものだ。

(随分花弁が小さくなったダリア…サーカスという種類らしい。やはり秋の気配濃厚)
▼それに引き換え、写真は明白、事実を記録してくれる。そこから入ったほうがラクチンだ。というわけで、今日も写真が優先された。「テーマは秋!」です。因みに標題の×の部分は「先句後写」「先写後句」……つまりどちらもありヨ!というわけです。

※蝶の名や、植物の名は確かじゃありません。間違ってたら教えてください。