【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 メガソーラーランド!

▼かつて「売り地」の看板があった土地である日突然、工事が始まった。国道240号線沿い、食品会社だった土地だ。「一体、何ができるんだろう?」暫くして建造物が判明する。「太陽光発電パネル基地」だった。

(大きい。この5倍ほどの土地にソーラーパネルの土台が施工されていた)
▼「うえぇ、もうここまで来てるんかいナ…」。確かにこのところソフトバンク三井不動産など、さまざまな企業による「北海道メガソーラー発電基地化構想」が紙面を賑わせてた。「だが、ここまで身近になってるとは…」。

▼驚きにさらに追い打ちをかけたのは、写真の折り込みチラシだった。一目瞭然、太陽光発電基地のための土地を探してる!その動きの速さ、しかも的確なマーケティング…。どこかのコンサル会社が絡んでるに違いない。
▼実は、最近道東の農家や酪農家では、高齢化や後継者不足による離農や遊休地が激増してるという。それらの遊休地を電気の生産牧場に変えると言うのだ。発想の大転換である。

(チョッと異様な折り込みチラシだった。インパクトは実に強い)
▼モチロン背景には、電力会社にかなりの額での「発電買い取り義務付け」がある。だが、買い取り価格の値下がりなど、将来的問題は別にして、この一連の出来事は、不肖ワタクシに再生可能エネルギーの近未来を突きつけてくれた。
▼さて。この問題をどう考えるか?エネルギー問題は、日本国の存続をかけた最大の課題である。一方、個人にとっては、景観問題や環境問題が発生してくるやもしれぬ。地球環境への影響は無視できるレベルなのか?

(もしかしたらこのセイタカアワダチソウがはびこる牧場も、メガソーラー発電基地になるかもしれぬ)
▼う〜む、この問題はささやかながらいろんな問題を孕んでる。国のエネルギーを優先すべきか、個人自由を選択すべきか?ハムレット的悩みも包含してる。そりゃ、エネルギーの将来だべさって?う〜む、悩ましい…。