【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「web」と「cloud」

▼「クモの巣のことですよ」と入社3年目の彼は鼻をヒクヒクさせながら言った。「“web”とは英語でクモの巣の意味です。だから情報網が文字通り網の目のように張り巡らされてることを指すんです、webとはっ!」

(直径1m程ある“web”。なぜインターネットを“web”と名付けたのか今になって分る、確かにね…)
▼「じゃあ、ネットワークでいいじゃない」とワタクシ。「違うんです!IT用語じゃ“web”と言うんです!恥かきますよ」どこが違うんだろ、でもまぁいいや、勉強になった。それから何年たっただろう、今度は“cloud"だ。
▼初めて“クラウド”という言葉を聞いた時、“crowd=群衆・人ごみ”のことだと思った。つまり、クモの巣の先にはいろんな人々がいて、その人々が様々な情報を発信してくれる。そんな大雑把なイメージをもったワケだ。
▼でも、オイラ、カン違いが多いからなぁ…。一応調べてみたら、何と“cloud=雲”のこと。データを自分のパソコンや携帯電話ではなく、インターネット上に保存する使い方、サービスのことだと分った。

摩周湖の湖面に映り込んだ逆さまの積乱雲。右下は100m下方の緑の断崖。フシギな光景だった)
▼しかもコンピュータシステムのネットワークを説明する際、雲型の図を使うことが多いことが素になってると言う。「エッ、そうなの?」アブナイ、アブナイ!危うく恥かくところだった。
▼実はもうひとつ発見があった!「どちらも“クモ”絡みだ!」そう、“web”も”cloud"も“クモ”が共通項だ。でも、なぜ血も肉もないコンピュータに自然界に存在する“クモ”をネーミングしたんだろう…。
▼もしかしたら、コンピュータに生命を吹き込もうとしてるのかもしれない…。う〜む、そうに違いない!アメリカ人はSF大好き、人間と機械を近づけたいという「サイバネティクス哲学」を持ってるからなぁ…。ハリウッドはそんな映画ばっかりだ。

※追)積乱雲の写真、顔を右横に傾げて観ると、あ〜らフシギ、二人の男の横顔がトーテムポールのように並んで見える…。心霊写真みたいだ。