【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 春立つ!

▼♪は〜るよ来い は〜やく来い♪北国で暮らすようになって、この童謡の歌い方が変った。軽く口ずさむんじゃなく、呪文を唱えるように詠うんである。都はるみのように唸リ節になるんである。これじゃ春もやって来難い。
▼案の定、立春前には「春到来間近し」と思わせた気温も、平年並みに戻っちゃった。「また−17℃か」朝の温度計チェック後、寒さに固まった腕で玄関を開ける。とーーーーーそこに春が来てた!花が活けてあったのである。

▼フシギなモンで一気に背筋が伸びる、手足が伸びる。…人間にとって「花って、こんなに影響力を持ってるんだ。まるで、シャーマンか呪術者みたいだ…」
▼伸びやかな気持ちで新聞を開く。するとそこにも「円安株高」…ほんわか春の気配が…。だが、「これってホンマカイな?ホンマに日本経済にも春がやってくるんかいな?」
▼冬に慣れ切ってたココロが突然扉を閉ざす。「油断しちゃいけない。自然界だって三寒四温、一気に春になるワケじゃない。ましてや『アベノミクス』は、塩化カルシウムという化学融雪剤をバラ蒔いた劇薬療法だ。その先、ず〜と、厳冬に逆戻りする可能性だってある」

▼う〜む、自然界の春は待てばともかくやってくる。が、経済の春は待っても、手繰り寄せようとしても確実じゃない!クヤシイが、厳寒の花が春を愉しませてくれたのは、ホンの数分間だけだった。春は立ったのか、まだなのか…。

★追)何の桜の花か分らなかったので、アップにしてみた。どなたかこのサクラの大まかな種類だけでもお分かりの方、教えていただけるとありがたいです。