【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

合掌!

▼神がいると信じる人も、神なんかいないと言い張る人も、そのどちらでもない人も…。ヒトは人智を超えるモノに遭遇した時、手を合わせる。何者かにお願いする。「助けてください、お願いします」「救ってください、お願いします」。古今東西、ず〜とそうだった。
▼どうして手なのか?足じゃいけないのか?ひれ伏すだけじゃいけないのか?…そんな疑問に何者かは答えてくれない。だが、ヒトは自然と手を合わす。原始宗教でも、仏教でも、キリスト教でも…。そこに理屈はないのかもしれない。

▼もし理屈があるとしたら、弱者オオカミが強者オオカミに対し、仰向けに腹を見せて恭順の意を示す、パフォーマンスのようなものかもしれない。または猿のマウンティングみたいなものかもしれない。
▼いずれにせよ、ヒトは手を合わせて祈る。首を垂れて祈る。「助けてください、救ってください、お願いを聞き遂げてください…」

▼3.11から丸2年。この3日間、どのくらい合掌を見ただろうか。どのくらい黙祷を見ただろうか。そして来し方を振り返って、改めて確認する。「東日本大震災は、まだ終わっちゃない。今後も何十年も続くだろう、関東大震災のように。太平洋戦争のように…」
▼改めて震災の犠牲者、行方不明者に合掌!そして避難生活を強いられてる人々、苦しみに耐えてる人々にも…。「神様、この苦しみからなんとか救ってください!」