【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 雪根開け(雪根明け)!

▼驚きだ!まだ3月なのに「夏日」がたんとあったという。静岡市じゃ「真夏日」に近い28℃だったとニュースにあった。お陰で桜もおちおちしてらんないらしい。宮崎、福岡に続けとばかり、東京でも3月16日、史上最速で咲いた。一体、ど〜なってんだ?
>雪の下から顔を出した牧草が、東京千鳥ヶ淵の老桜に話を聞いた。「今年は早っ!ですねぇ?」
▼(老桜)「いやぁ、去年は冬が突然来ちゃったろ?ワタシラ、いきなり休眠に入っちゃった。しかも、今年に入ってバカ寒かった。こういう年は、休眠明けの準備が早まっちゃうんだ。しかも、一気にやって着たのがこのバカ陽気。寝ちゃぁ居らんないというわけだ。ところでソチラはどうなのさ?」

(雪根開けという。北国ではこのエクボが見られると春が近い。残念ながら春の季語にはない。地方季語かもしれない)
▼(牧草)「エ〜、まぁコチラもお陰さんで一昨日は12.5℃まで気温が上昇し、そらぁエライ騒ぎですワ。屋根の氷は滝になるわ、路にゃ湖みたいな水溜りはできるわ…。ウレシイやら、困ったやら…。木〜イなんか、カラダ周りにエクボが出来たってエライ、大喜びしてますワ」

(木に太陽が反射してその輻射熱で周囲の雪が解けるのだが、木の体温も影響してる)
▼(牧草)「せやけどな、シンパイもありますねん。ついこの間までガチガチに凍ってたんでっせ。まるでチョッと前の日本経済みたいに…。こんなに一気に解けちゃっていいんかいナ。川が氾濫することないかいナ?また雪降ってきたら体調壊さんかいナ。えぇッ?そりゃ杞憂だって?」

(道路の氷がものすごい勢いで解けている。洪水をおもいださせる)
▼(牧草)「そやけどな、これってアベノミクスいうやつに似とらんか?お札どんどん刷って、日本中お札でジャブジャブにすれば、日本経済には春が来るっちゅうてるけど、お札の洪水がアブナイッちゅう専門家も余計おるやんけッ!。
▼最近、確かに株値上がりしてるけど、燃料も値上がりしてる。急激な円安っちゅうのも劇薬だし、TPPっちゅう爆弾低気圧みたいなのも近づいてきてるしなぁ…。いやぁ、不安だ!シンパイだ!」
▼(牧草)「アララッ、また雪降ってきたナ。どうやら今日は大雪になる気配だな。オレラ牧草はまた雪の下だ。あんたらの仲間のエゾザクラも、雪の華咲かせるしかないな。何や、5月中旬にならんと花を咲かせんらしいぞ」。
▼(牧草)「いやぁ、自然も天気も経済も……一筋縄じゃいかんなぁ。本物の春はいつ来るんのけッ?えッ、今だってか?そりゃぁ、シンパイだ。いやぁ、北の大地がシンパイですだ!」