【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

サバイバル!

※多細胞生物をつくり出すにあたり、神は思い悩んだ。「種を将来にわたって持続可能な生命体にするためには、どういう手段があるのか?」神は7日間考え抜いた。そして妙案を思い付いた。
※「そうだ!同じ種に凸と凹のように、別々の役割を持つ多細胞をつくれば、環境が激変して一方は死んだとしても、片方は生き残る可能性が高くなるんじゃなかろうか?」神はその実験を開始した。生物に♂と♀が存在する理由である。

(図鑑では北海道に生息するカバイロシジミに近かった。一時として落ち着かず、撮るのに苦労した)
※実験を始めてから10億年がたった。多細胞は驚異的な進化を成し遂げ、生命体は環境の激変を何とか乗り越えて、サバイバルを続けて来ることができた。♂と♀の役割分担があったお陰である。
※ただ、♂と♀の2種類だけがサバイバルを推し進めたんじゃない。神は異種間協働とも言うべき多彩な戦略も、同時に多細胞に埋め込んでた。動物と動物、植物と動物、昆虫と植物…そしてそれらが共生する環境をも用意した。

(二匹いた。仲がいいことから子リスだと友人が教えてくれた。酷寒の中で生命を繋いだんだぁ…)
※初蝶が翔んでる。シマリスの子も巣穴から出てきはじめた。今年も神が仕組んだ戦略どおり、生命は次世代につながった。ただ、その理由を考えられるのは今のところ、人間だけなんだろう…。