【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

ハスカップ!夏!

(♪知床の岬に〜ハマナスの咲くころ〜♪知床旅情の歌にあるように、この花が咲くと道東も夏真っ盛り)

アイヌ語にハシカブという言葉がある。日本語に直訳すると「枝の表面になるもの」と言う意味らしい。それが「ハスカップ」=和名“クロミノウグイスカグラ”(黒実鶯神楽)の語源のようだ。
スイカズラスイカズラ。ビタミン、鉄分、カルシウムなどを豊富に含み、酸味が強く甘味は殆どない。そこが健康志向時代にはいいんだろうか、最近、果実酒やお菓子ジャムなど健康食品として注目を浴びてるという。

(“北の宝物”とも言われる小果実。この深い色は、アイヌ民族を含む大自然の奥深さ…)
※ところでひとつの房から生み出される果実はすべて「berry」に分類される。子どもたちにイチバン人気のある「イチゴ」も「ブルーベリー」も「ベりー」。ブドウやトマト、ナスやカボチャも「ベリー」に分類される。
※「ハスカップ」もモチロン果実であるからにして、「ベリー」である。チョッした遊び心(悪い癖だ)で「“ハスカップ”を“アイヌベリー”と呼んでもイイよね」と言うと、生産者はムッとした顔をした。

(色づいたものだけ収穫する。最近は飲料などの新商品も誕生してきた)
※そう、“ハスカップ”は“ハスカップ”!それは狩猟生活時代からのアイヌ文化に染み込んだ果実だ。他の呼び方は無い!軽々しく名付けるもんじゃない!アイヌ文化に失礼だ!いやぁ…いつもの悪い癖を猛省!