【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

釧路湿原美術館第4弾!

※去る10月20日釧路湿原美術館で「第1回アート・トークショウ」が開催された。スピーカーは、故佐々木栄松(えいしょう)画伯及び奥様と長年親交のあった出版編集社の松野女史。画伯の画集も出版してる。
※「日本で、いえ、世界で「イトウ」を描いた唯一の画家ではないでしょうか」松野女史はそう言った後、聴衆の反応を確かめるように会場を見回した。モチロン誰もが深く頷いてる。

(かつては4mにもなる「イトウ」も棲息してたという。確かに幻の巨魚だ。タイトル:「湿原の魚」)
※そりゃそうだ。「イトウ」は、体長1m30cmにもなる淡水魚。北海道、それも道東の川だけに棲息する固有種。誰もが簡単に遭遇する魚じゃない。夫婦単位で棲息し、いまでは「幻の魚」として保護種となってる。
※「先生は、ご自分で“右手に釣り道具、左手にスケッチブック”とおっしゃるほど釣りのお好きな方でした。画だけじゃなく、釣りのエッセイも沢山書いていらっしゃいます。ともかく湿原のお好きな方でした」。

(昭和38年「きたの釣り」昭和41年「道東の釣り」復刻版:水公舎編、珠玉のフィッシングエッセイ。面白い)
※その「幻の魚」の画が、ここにある。スゴイ画だ。普段は湿原の淵深くじっと身を潜めており、道東の河でも、湿原の河でも殆ど目にできないが、湿原美術館ではいつでも悠然と泳ぐ姿を簡単に見ることができる。