【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

世界自然遺産への道!

※厳寒の季節がやってきた。が、熱波が吹き出し始めたスポットもある。阿寒湖畔だ。世界自然遺産国内候補地へのノミネートをめざして活動が活発化してるのである。
※背景には、2003年環境省の「世界自然遺産候補地に関する検討会」で、阿寒湖を含む「阿寒・屈斜路・摩周」が国内19か所の最終候補にノミネートされたが、暫定リストには記載されなかったという経緯がある。

アイヌ以外人が入ったことがあるんだろうか?手前の湖の奥にもうひとつの湖が。そしてその奥にも…)
※阿寒湖にとっては悲願の2度目の挑戦!今回は、世界で2か所しかないマリモの生息地(阿寒湖とアイスランドミーヴァトン湖)、それもDNA鑑定では阿寒湖が起源らしいことが判明したことから始まった。(阿寒湖のマリモの種を、渡り鳥がアイスランドまで運んだらしい)
※10月中旬には、1万年前の噴火で分断された大小14の湖沼群に、ひと月近くにわたる初の学術調査が入った。地上からはルートが無いのでボートに頼る、探索とも言える原始の森と原始の湖の調査だった。

(アイヌ語で「ペンケ」は川上、「パンケ」は川下、「トー」は湖である。双子の湖と言うことになる)
釧路市や阿寒湖畔関係者の間では、「殆ど人跡未踏の原始的な自然が、唯一無二の自然環境と証明されれば世界遺産国内候補地決定への追い風になる!」と調査結果に大いに期待が膨らむ。
※かつてはアイヌがカムイと共に暮らしてたこの「森と湖の国」。今後も人跡未踏状態はそう変わらないだろう。課題は山ほどあるだろうが、世界遺産への登録を祈りたくなってくる。