【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 「南蛮」


※さて、今年も恒例の「蕎麦打ちの会」である。美味い蕎麦の条件「3たて」、つまり「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」は今年も健在だった。二八蕎麦にしたり、九一蕎麦にしたり…。さすがに十割蕎麦はなかったが、阿寒地粉は最高!である。

(暖かい鴨南蛮蕎麦。なんと鴨も参加者が獲ってきた野生の鴨だ!)
※「チョッと南蛮取ってくれッ!」サダサンが言う。“南蛮”とは、北海道方言で一味唐辛子のこと。南蛮辛子の略語だという。この“南蛮”も実は自家製だ。赤唐辛子を乾燥させて粉にしたもの。前回から登場して、その激辛ぶりが大好評だった。

(自宅で育てた赤唐辛子を乾燥させた後、ミキサーで粉になるまで砕くのだという。売ってる一味とは一味違う!)
※指先にチョッとつけて舐めてみる。野と陽の香りがして甘さもある。が、5秒後「ガ〜ン」と口中に爆発があり、炎上した!舌が熱い!痛い!水が欲しい!人は何でこんな刺激物を食べるんだろう?が、これを蕎麦つゆに入れるとまさに絶品!恍惚の顔になるのである。

かき揚げも最高だった。玉ねぎは自宅で育てたものかどうかは分からない)
※実は今回も手首の関節痛で蕎麦打ちは回避。もっぱら食べる側だったが、食べ慣れた信州蕎麦とはまた違った歯ごたえ。「釧路じゃイチバン美味いんじゃないか?」との評価も聞かれた。まったくだ!暖かい蕎麦も冷たい蕎麦も“ごちそうさん!”幸せな1日もあるもんだ。
★釧路、阿寒では前日から出てた暴風雪警報が消えてしまった。オホーツクじゃ暴風雪警報通りらしいけど、チョッとした雪化粧だけで、気温も−2℃。穏やかな朝、何はともあれ「ホッ!」。人はこんなささやかなことでも、幸せになれる…。