【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 居座る冬将軍!

※連日、ロシア主催「ソチ・パラリンピック」の熱戦が伝えられてる。序盤戦は日本選手のメダルラッシュに沸いた。だが、わずか約500キロしか離れてないクリミア半島からは、同時進行的に不穏なニュースが拡散してきてる。コチラも「影の主催者」はロシアだ。

(3月10日夜半、冬将軍は湿った雪を置いて退却した。だが、これが名残雪になるかどうかはわからない)
※考えてみれば、この国の五輪開催はいつも不穏で汚染された空気が付きまとう。1980年のモスクワオリンピックの際は、前年のロシア軍によるアフガニスタン侵攻に抗議して、日本も含む50か国近くが参加をボイコットした。
※今回もテロこそ抑え込んだが、開催中、クリミア半島に軍隊を展開する無謀な行為に打って出た。右手にムチ、左手にアメの硬軟を使い分け、カツアゲや恫喝を繰り返してきたウクライナを今度は力で抑え込もうというわけだ。その先頭にプーチンは立つ。

(重い雪だ。さしものハイマツの枝も首を垂れている。枝は折れてはいないだろうか…)
プーチンが大統領に後継指名されたのは、1999年のチェチェン侵攻において功績があったからだとされる。相当残虐な侵攻だったとも聞く。大統領就任式の入場シーンを思い出す。赤絨毯の上を左手はそのままに右手だけ動かして歩く偏った歩き方…。
※周囲を睥睨する冷徹な眼と鏝で撫で付けたような短髪。戦争映画に出てくる警察国家の高官のような強面ぶりを感じた瞬間、あだ名を思いついた。……「ルシアン冬将軍!」。容貌は内面を表すという。その後、彼が演じてきた強権ぶりは世界を混乱に陥れている。

(もう少し積もると上げてあるワイパーがジュゴンの眼のように、埋もれた雪から顔を出す)
※かつて、ナポレオンもヒトラーも惨敗して撤退せざるを得なかったロシアの「冬将軍」。「冬になりさえすればロシアは負けない!」という確信!今回もどうやら政変前から周到にロシア寄り民衆を動かし、併合を準備してきた気配がある。「世界冬の時代にはロシアは勝つ!」
北方領土問題を抱え、盛んにプーチンとの親密ぶりをアピールしてきた安倍政権も難しい立場になった。欧米側に立たざるを得ないだろう。中盤に来て失速気味のパラリンピック日本選手団と同様、今後の日本の行方が気になる。

★道東ではシベリアの「冬将軍」が居座ってる。ただ、こちらのほうはあと1か月もたてば撤退するだろう。だが、ウクライナじゃどうなるか?プーチン「ルシアン冬将軍」が撤退することはなさそうだ。
★やはり冬将軍は一筋縄じゃいかない。今朝再び南下、進軍してきた。雪だ。雪かきしないで済むかどうか、やれやれ…。