【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

ロシアン・ブーメラン!

※かつてソ連貿易会社の社長だったテッチャンが、「チョッと面白いアネクドートがあるんだ」と教えてくれた話がある。アネクドートとは、ロシアの圧政下のもとで生まれた政治的ブラックジョークのことである。ソ連経済が疲弊してた頃の話である。
※空軍兵士A:「兵士の給料も払われないこのシベリアのビンボー生活から何とか抜け出す方法はないもんだろうか?」空軍兵士B:「あるさ。今すぐ日本へ宣戦布告して、出撃するんだ!」空運兵士A「それじゃ、戦争になるじゃないか!」空軍兵士B:「なぁに、1時間ほどで降参するのさ。で、宣言する!我々シベリア地方自治区は、独立して日本に編入されます!」。

(欧米人達の気持ちはこの写真のようなものじゃ?民主主義と強権国家の新冷戦が始まった!)
※このアネクドートを聞いた時大笑いしたものだったが、皮肉にも似たようなことが現実に起こった。言うまでもなくクリミア自治共和国のロシア編入の話だ。プーチンは危険な賭けに出たと指摘するメディアもある。「最終的に自国の首を絞めるロシアン・ブーメランだ」
※ま、もともとはロシア領土だったクリミア半島ウクライナ編入したのがフルシチョフだったと言うから、ロシア系クリミア住人は、母国に戻るという意識が強いのかもしれない。国とは何か?国民とは何か?う〜む、領土問題、帰属問題を考えさせられる歴史的事件!
※ロシアという国の本質が再び見えてきたいま、これから世界は再び新冷戦の時代になるのだろうか?プーチンは永世大統領として君臨するのだろうか?冷戦時代を体験してない子供たちは、そういう国もWellcomeになるのだろうか?体幹を鍛えねばならない時代が来た!

マオリ、ナヴァホ、イヌイットアボリジニ、ヤップ、ブータン…共生思想に基づく先住民の知恵があふれ出るレポートである)

★近代国家ができる遥か以前、人々は様々な地域に移動し、定着し、独特の文化を形づくっていた。写真の書籍「地球千年紀行」は、そうした文化をいまに引き継いで生きる“先住民”達の良質取材レポートである。(月尾嘉男著=アサヒビール株式会社発行)。近代国家とは何なのか、考えさせる力がそこにはある。