※4月11日朝。そこはまだ完璧な冬だった。除雪はしてあるものの道路際には薄い氷の幕が張り、轍跡がバリバリと音を立てる。釧路と網走を結ぶ国道240号線「あいおい道の駅」。釧北峠を北見市側に下って行った津別町にある。
(まるで枝に白い花が咲いたような霧氷がこの時期でもまだ続いてた。チョッと幻想的!)
※「あいおい道の駅」は旧国鉄時代に廃線になった相生線「北見相生駅」跡地を活用した「駅」だ。敷地内には駅舎やホーム、車両などが当時のまま保存され、鉄道公園ともなっている。
※モータリゼーションに伴って構想された「道の駅」の中に、「廃線鉄道の駅」がデンと座って時を止めてるのは、テクノロジーの進化を実感させてくれる光景ではあるが、一方で時代と言うものの残酷さを物語ってもいる。
※わずか50年前、雪氷と格闘し、命を燃やし続けて北の人々の暮らしに勇気を届け続けたラッセル車も客車も、雪の中でただただ沈黙してた。
※50年後、我々の子孫は50年前のどんな光景を見るだろうか?そこで何を思うのだろうか?チョッとだけ感傷的になった。