【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 ♪夏は来ぬ♪

※4月24日。阿寒では最高気温25.2℃。今年北海道では最も早く夏日を記録した。それだけなら「ふ〜ん、そう」ぐらいなんだろうが、翌25日今度は28.5℃。これには「たまげたぁ!」。なんと東京よりも暑くなったんである。しかもそれが今日まで続きそうだ。
※こうなるとさしもの凍土も解ける!冬眠してた草木も目を覚ます。すると何が起こるでんしょう?地表の土がすべて毛足の長いナチュラル絨毯に早変わりするのである。毛足の長さは3センチほど。フカフカ、まるで豪華なペルシャじゅうたんの上を歩くようである。

(裏庭には無数のエゾシカの足跡があった。柔らかい苔が踏みつぶされてる。この鹿170キロはあるだろう)
※なぜこの時期だけそうなるのか?移住当時、義弟のタケちゃんは言った。「トウジョウのせいだべさ」。「エッ、登場?」意味が解らん!よくよく聞くと「凍上」、つまり霜柱が解けて、持ち上げられた土や苔の部分が残ったんだという。「だからフカフカ…」

(例年、雪の下の枯葉を突き通して伸びてくる生命力は驚嘆に値する。今年は雪が少ないせいかあまり見かけない)
※地域全体が高級ペルシャ絨毯のフカフカの上に存在してるというのはフシギな感覚だ。贅沢三昧な暮らし、という気になる。5か月間凍結時間を過ごした地域へのご褒美かもしれない。
※そのフカフカの絨毯の上を散策する。エゾシカの足跡がアチラコチラに散見できる。アイヌネギ(ギョウジャニンニク)も枯葉を串刺しにして芽を出してきた。晩春をすっ飛ばして一気に夏へ。夏大好き人間にとっては、ウレシイ季節がやってきた。