【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 魚になった気分!

※滝つぼを見上げてる。普段は決して見れない光景だ。ここは「北見市 道の駅おんねゆ温泉」“山の水族館”。日本初の「滝つぼ水槽」や「川が凍る水槽」など、展示の工夫で一躍大人気となった水族館である。幻の魚「天然イトウの大水槽」などもある。

※「そうかぁ、滝つぼに潜むヤマメはいつもこんな光景を見てるんだぁ…」見る者をして魚の気分にさせてくれるのである。「餌となる虫が滝から落ちてきたら、隣の奴より一瞬早くダッシュしなけりゃ!」白泡の中で、ヤマメ達はそんなことを考えてるに違いない!

(かつては4メートルのものもいたという幻の魚「イトウ」が悠然と泳いでいる)
※人間が動物たちと共生するためには、彼らの生態をよく理解することが大切だ。だから「展示には大いに工夫を凝らさなければならぬ」このコンセプトで大成功を収めたのが旭川市旭山動物園」だった。“山の水族館”もそのコンセプトを受け継いでいる。

(水槽に水が満ちてくると遡上を開始するヤマメの生態の謎が観察できる)

※ヤマメの遡上生態も見られるし、ドクターフィッシュとのタッチコーナーも面白い。第一“山の水族館”と言うネーミング自体が既成概念への挑戦である。加えて温泉を使った熱帯魚の展示もユニークだ。アマゾンのピラルクなどもいるのである。

(白泡の中は水の宇宙だ。決して同じ渦と泡になることはない!)
※もう一度滝つぼを見上げてみる。う〜む、ここには釣り人のイマジネーションをはるかに超えたダイナミックな自然がある。ふと、白泡の中に赤いイクラが2粒付けた釣り針が躍ってるような気がした。では、皆さんももう一度滝つぼ中の宇宙をどうぞ!

★「道の駅 おんねゆ温泉」は5月29日に日本でイチバン暑い33.7℃を記録した「遠軽」(えんがる)から60キロメートルほど南。猛暑続きの列島に少しだけ涼をお届けできれば…とアップロード。