【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 “紅葉初め、紅葉のつぶやき”!


(♪知床旅情”でお馴染みのハマナスの“実”。コリンゴじゃない!いよいよ飽秋本番を迎えた)
※1週間ほど前、気象予報官はメチャメチャ忙しかったに違いない。何しろ列島のアチラコチラで空が破れ、滝のような豪雨に見舞われたのだ。札幌周辺は北海道で初めて大雨警戒警報、さらに20回もの大雨短時間警報も出た。日本列島は水浸しになったのである。
※実は、SF作家“レイ・ブラッドベリ”が出版した「ウは宇宙船のウ」の中に水星を描いた短編が沢山ある。半世紀以前に書いたものなのだが、水星のイメージがいまの列島とそっくりなのである。水星では土砂降りが続く。雨が上がるのは1日で1時間のみ。

(去年は7月上旬に紅葉した“春紅葉”、一昨年は8月中旬に紅葉した“夏紅葉”、そして今年は…“初紅葉”)
※水星で暮らす子供たちは、雨の降ってる間中建物に引きこもる。そして・・・・・雨が上がった1時間だけ、屋外に出て歓声を上げ、全身全霊で太陽の恵みを受け止めて生を実感する…かすかな記憶はそんな情景を思い出させてくれる。
※土曜日、雨が上がった。太陽がかすかな日差しを届けてくれる。おや、雨の間見なかったエゾヤマザクラが色づいてきてるぞ。トンデモナク早いけど「紅葉初め」になっちゃった。いつの間に・・・・・・。こりゃ、初紅葉のつぶやきに耳を傾ける必要があるナッ。

※「水浸しの日本列島。札幌じゃ90万人に避難勧告が出た。異常気象が取りざたされる中、地球はブラッドベリが半世紀以上前に描いた水星状態を迎えることがあるんだろうか?IPCC(気象変動に関する政府間パネル)の警鐘を読むと、まったくの絵空事とは思えない!
※政治家はそろそろSF作家のイマジネーションを理解すべき時じゃないか?「戦後レジームからの脱却」よりも「地球気象レジームの克服」を考えては如何?それがめざすべき「戦後レジームからの脱却」であれば誰も文句は言うまい!初紅葉はそう呟いてる!」