【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

『幸福の黄色いハンカチ』!

※11月28日9:00PM〜HBC金曜ロードショー」で、高倉健の追悼番組「幸福の黄色いハンカチ」がノーカット版で放映されるという。1978年頃映画館で観たことがあったが、北海道民となった今、もう1度観ておく必要があるだろう…。
※「釧路→網走→そこからゴチャゴチャあって夕張まで行くストーリーだったな、確か…。地図を横に置いて観るのはどうだろう・・」で、地図を横にチビチビ飲ながら、放映時間を待つことにした。

(翌朝、感動の名残があって黄色っぽいハンカチを庭木にかけてみた。事態は最悪に)
※映像はいきなり今は運航してない太平洋フェリーの登場で始まった。かつて同居人の実家へ挨拶や遊びに来た折、帰京時に何回か乗船したものだ。懐かしい!武田鉄矢が駆る赤いファミリアFRは、色の違いこそあれ信州にUターンした際、騎乗して車と同型だ。
※網走刑務所の映像も経験済みだった。桃井かおりをナンパした後、高倉健との奇妙な3人旅が始まる。車窓の後ろに流れゆく風景は、道東ならではの酪農地帯。10年1日の如く見慣れた風景だ。
小清水原生花園から国道240号を南下。屈斜路湖を見下ろす美幌峠のドライブインでは、記念写真も撮った。そして阿寒湖温泉で1泊。翌日は“日本でイチバン寒い町”陸別→帯広→夕張市街へ。町外れで待ってたのは、風にはためく大量の『黄色いハンカチ』だった。

(1枚ならマシかなぁ、とも思ったが、やはり映画とは違う!ただのゴミ!馬鹿だなぁ・・)
※以前観た時から出演者の名演技には心打たれてた。モチロン、ストーリーの素晴らしさも、だ。が、ご当地映画の地域の住民として観た映画には、以前の記憶とは全く違った新しい世界が広がっていた。なぜ、こんなに愛おしいんだろう?なぜこんなに身近に感じるんだろう?
※1泊2日、約350キロの旅。その終点には、信頼と絆が待っていた。観終わってから酔いが深まるにつれて、いろいろな想いが頭を巡ってる
※人間て何だろう?絆とは?結びつきとは?地域とは?時間とは?・・・・。「今夜は、“選挙”のことはもういいかぁ…ぐっすり寝れば、幸福のハンカチの夢が見れるかもしれない…」

★昨日、もう一人の名優「菅原文太」が逝った。昭和は遠くなる。情の世界が消えて行く・・。