【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 熊は冬眠しないっ!

※27日(火)釧路管内は、この時期じゃ想像もできない「雪のち雨!」だった。オホーツクの遠軽(えんがる)じゃ、何と最高気温が9.5℃と4月中旬並みに。道路は解けた雪がザック、ザックで、水溜りだらけ。雪のぬかるみにハマる車が続出した。

(新聞配達の足跡。足跡から配達の大変さと雨に変わった安堵感が伝わってくる。7:00AM)
※折も折、そんな日の午後事故は起きた。標茶(しべちゃ)町の山林で林業作業中の男性がヒグマに襲われて死亡。なんと真冬なのにヒグマが活動してたのである。同僚5人は逃げて無事だったが、後に1人の男性が倒れているのが見つかった。ヒグマはこの暖かさで目を覚ましたのだろうか?

(雪を解かす雨。元は水と言う同族なのに、雪についた銃痕のような雨の痕はお互いに敵意があるんだろうか?)
※「ヒグマは冬眠しません。エネルギーの消耗を避けて動かないように冬籠りしてるだけです!」と、ヒグマとの共生をめざす元宇宙物理学者の岩井基樹氏は言う。「だから動こうと思えばいつでも動ける」。
※北大大学院獣医学科学研究所の坪田敏夫教授は、「伐採などの音や振動によって出てくる可能性はある」という。さらに、地元のハンターによれば雌熊が巣穴で子育てしてたり、弱ったシカや自然死した死骸を餌として巣穴に入ることなく一冬を食いつなぐ熊もいるという。

(木の直線と雪と雨のチョッとした緊張感。いろいろなせめぎ合いがあるんだなぁ…)
※事故現場の地図を見て「やっぱりなっ!」と思った。TVニュースの画面に見覚えのある林道が映ってたからだ。何と、事故現場は以前3回ほど義弟がアイヌネギ採りに連れてってくれた山林だった。そういえば、義弟が「ヤバイ、クマのクソあるっしっ!」と教えてくれた山林だった。
※岩井基樹氏は、熊と人間との共生を図るため「ベアドッグ」の導入実験を始めてる。「ベアドッグ」はクマを駆除するんじゃなく追い払うだけだ。追い払って人里に近づけないことを目指してる。この方法が絶大なる効果があることが認められ始めたようだ。「共存・共生」に光が見えてきた。


アメリカ東部9州が異常暴風雪に襲われ、NYじゃ「非常事態宣言」が発令されたという。天空では異常な嵐が吹き荒れてるが、地上でも「イスラム国」「リビア」「ナイジェリア」…殺戮の嵐が吹き荒れてる。天の嵐は諦めるしかないが、地の嵐には「ベアドッグ」のような絶妙な処方箋はないんだろうか…?