【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

“立派だった日本人ベスト100人”

※「岸信介さんが1位と言うのは、ちょっと許せませんね。確かに日米安保条約の改定を成し遂げましたが、はっきり言って、強引に事を進めた『悪党』です。立派だった政治家のトップに名前が挙がるのは違うと思います。1位になるべきは吉田茂さんでしょう」
※政治アナリスト・伊藤惇夫氏のこんな意見で始まるのは「週刊現代2月21日号」。「戦後70周年記念特別企画」“立派だった日本人ベスト100人”ランキングに、各界識者が緊急参戦!との見出し広告があった。よしっ!久しぶりに買ってこようっ!

※「なぜイチローが入っていない」「学者の1位は山中伸弥」「力道山が入っていないなんて」…見出しには硬軟両方の名前が並びサブタイトルには『この国の「戦後70年」をどう考えるのか』とある。流石に週刊誌だ。エンターテインメントが充満してる。
※一体、どこが決めたランキングなんだ。調べたがわからなかった。が、政治評論家の浅川博文や作家の江上剛、経済評論家の山崎元、サイエンス作家の竹内薫など、各界の著名人も参戦しての話だから、一応はそれなりのもんなんだろう。

(意見はいろいろあるでしょうが、俳優は「高倉健」、財界は「松下幸之助」に異論はないと思うのだが…)
※購入の動機は冒頭の「岸信介の1位は許せない」と言う大見出しだった。岸信介の名を知らない高齢者は少ないだろう。「昭和の妖怪」と呼ばれ、強引さが目立った。60年安保反対デモでは樺美智子さんが死亡。暴漢に襲われたこともある。その岸信介がなぜ“立派な人”1位なのか?
※それに比して敗戦国なのに、宰相として米国と微妙な駆け引きをし、軍隊創設の要求を上手に退け、今の日本の礎を築いた吉田茂がなぜ4位なのか?伊藤惇夫氏と同じ違和感を持った。岸信介は、我が首相が立派な政治家と崇める祖父である。そこに裏はないか?

(在京時代、長嶋の版権を持つ会社が同じビルに。エレベーターの中で何回も出会った。気さくな人だった)
※例えばインターネットの投票ランキング集に「チームアベ」がアルバイトを使って大量の、「岸信介」不正投票をする…。こういうのを下司の勘繰りと言うんだろうが、下司の勘繰りを呼び起こすような胡散臭さが、我が首相には異常に漂ってないだろうか?
※事情通に寄れば「母方のジイチャンに似ればよかったんだけど、岸のジイチャンに似ちゃったんだよね。遺伝子を濃厚に引き継いじゃった」。そうかぁ。もしかしたら今後「平成の妖怪」とか「新・悪党」とか言われる可能性あるなぁ…。う〜む。