【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 ”ブームから文化へ”!

※開始3分で勝負は決まった。が、キミたちはその後の90分間を戦い続けた。ありがとうっ!1億2千万人の日本人は当然ながら、東日本大震災や自然災害などで仮設住宅暮らしを強いられてる高齢者たちは、凄まじいエネルギーと勇気を貰ったことだろうっ!
※かつて遠くはない昔、日本の女たちは社会から様々なものを求められた。それを一言でいえば「大和撫子」という概念と言っていいかもしれない。見た目は楚々としてたおやかだが、芯は瑞々しい生命力とエネルギーに満ちている、と言ったところだろうか?

(マルバエゾニュウ(ニュウはアイヌ語で薬草)だって清楚だ。大和撫子の原種はエゾカワラナデシコ絶滅危惧種。)
※「なでしこジャパン」は、そのイメージを身にまとったネーミングだ。「小粒だがピリリと辛い」。彼女たちは自分たちの体格やパワーを十分認識しながら、スピードとチームワーク、それにコミュニケーション力でファイナルまでついに登ってきた。
※「なでしこ」は、宮間、川澄、澤など23人の選手の誰もに似合うが、鮫島彩選手はことに似合う!女性の体に関する記述はセクハラと言われそうだが、内股、胴長短足で長い髪をなびかせて疾風怒濤の如くゴールに迫る。その姿は1枚の絵のように美しいッ!
※残念ながら今回は一番美しい色のメダルは獲得できなかったが、これまで1失点だったアメリカのゴールの扉をこじ開け、2得点を挙げた。そして力づくで押し込む欧米の“アマゾネス”たちに、“第3の道”もあることを身を持って証明してくれたっ!

(決勝トーナメントが始まった日に撮影したハシドイ。今はもう花が落ちてしまってる)
※改めて、ありがとうッ!そして……泣くなっ、石清水!海堀!得点されたのはキミたちのせいじゃないッ!“日本”を背負った重さが筋肉を固くさせただけだ。キミたちのお蔭で女子サッカー熱は、後輩となる子供達に再び大きな夢を提供するだろう。
※そしてここからが重要なことだが、キミたちが指差してくれた“第3の道”は、国の在り方にも重要なサジェスチョンを与えてくれた。「ブームから文化へ」。女子サッカーの環境向上を願う熱い気持ちを、社会環境改悪に精出す我が首相に見習わせたいっ!