【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

ユックシチューと知性っ!

アイヌ語エゾシカのことを「ユク」、もしくは「ユック」と言う。と言うわけで、写真は、ビーフシチューならぬ「ユックシチュー」である。近所のハンターから頂いたエゾシカの肉を4〜5時間かけてゆっくり煮込んだ。だからトロトロになるほど柔らかくて美味いッ!

(エゾシカ肉初め、ジャガイモ、ニンジンなど殆どが頂き物。感謝!)
※「エゾシカなんだから『エゾシカシチュー』でいいんじゃないの?」という意見もあるんだろうけど、当人にとっては「ユックシチュー」のほうが、有難味がある気がする。アイヌ語のほうが新鮮で美しい感じがするのだ。
アイヌ語の地名研究の第一人者、山田秀三氏は「アイヌ語の地名は最も正直」と言う。例えば、日本語で書いた地名「洞爺」湖。アイヌ語なら「トー・ヤ」となる。「トー」は「湖・沼」。「ヤ」は「岸」だから、アイヌ語でいえば洞爺湖は「湖畔」と言うことになる。(「湖」を付けたのは、例えば「隅田川」を英語で「The Sumidagawa River」と表記して分り易くするのと同じ理由だろう)

(ユックは7cmほどのブロック肉。柔らかいッ!)
※「トーヤ」という地名は、北海道には沢山ある。釧路湿原にある「遠矢」もそうだし、まだ他にもあるという。「登別」(のぼりべつ)の「ベツ」は「沢」の意だし、稚内(わっかない)の「ワッカ」(水)「ナイ」は「川」の意だと言われる。
※モチロン、日本語にも「前田」「織田」など稲作文化を標榜する地名は山ほどある。が、やはりアイヌ地名、及びアイヌ語の正直さは、自然と共生してるだけに際立つ!

(三日前、噴火警戒レベルが2→1に引き下げられた雌阿寒岳。山中はエゾシカの楽園だ)
アイヌ語の地名には、(最近「アベ組」の欺瞞・隠蔽政治や大手企業を含む偽装経営など、日本社会に薄汚い空気が充満してるだけに)、自然と共生する言葉のシンプルさと、その生き方の知性に心洗われるのである。果たして、「アベ組」に汚染された我々に、この後どんな歴史が待ってるのか?シンパイだっ!

★パリで9.11以後最大の同時多発テロが発生した。ブッシュとラムズフェルトアーミテージなど「ネオコン」が始めた「間違った戦争」は、12年経ってもますます火勢を強めている。言葉がないっ!犠牲者達の冥福を祈るばかりだ。
★世界中混乱の坩堝に巻き込んだブッシュの大罪は世界末代まで語り継がれるだろうが、かと言って、父ブッシュの回顧録で罵倒されてる好戦主義者「ラムスフェルド」の責任は問われてないっ!
★この、世界中から戦争犯罪者として問われても不思議じゃない者どもに、我が日本じゃ、「秋の叙勲・旭日大授章を差し出した。この褒章は一体だれが決めるのかっ?
★ともかく「戦争法案」を決めた我が日本は、同盟国として、テロの対象から免れなくなった。「アベ組長」にその覚悟はあるかっ?「組員」たちは鉄砲玉となることに肚をくくってるかっ?そして、反対を唱えた80%近くの国民は、何をどう判断するのかっ?子孫たちへ手渡す“モノ”の知性が問われてる。