【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

Oh,脳っ!


(夕陽が沈む。明日への再生を願って…。やがて空は燃える夕焼けに)
※『長い時間、彼は窓際に立って漏斗型の海を眺めていた。夕焼が空と地平で焔を上げて燃え、海は濃赤色になり、やがて薄鼠色に変って風景の底に沈んだ。』・・・吉行淳之介の「砂の上の植物群」の一節である。
※夕焼けをこれほど官能的に描いた文章を他に知らない。コピーライターになりたての頃、チョッとでも近づきたいと書き写しを始めた。が、30ページほどで諦めた。大作家の足元にも及ばない言語感性しか持ち合わせてないのが分ったからである。

(釧路は世界3大夕陽のひとつと言われる。が、この夕焼け、阿寒は世界1と言えそうだ)
※世界最強と言われる「イ・セドル」九段と人工知能(AI)「アルファ碁」の囲碁対決で、AIプログラムの「アルファ碁」が圧勝した。文学賞の1次審査を通過したというニュースもある。
※果たして人工知能は「砂の上の植物群に」おける吉行淳之介の表現力を獲得できるのか?将来的には「YES!」と「ニューズウィーク5・17」は書く。「ディープラーニングが可能になった」からだ。

(刻々と空は変化していく。まさに、命があるもののように。血液が流れるように…)
※追い風となるのがビッグデータ。膨大なデータを「教材」とすることで、AIの学習能力は劇的に高まってるという。SF作家たちはこういう時代がくることを100年前に予測してた。
※モチロン、感情を持ったAIが人類に対して暴走するんじゃないか、との懸念もあることはある。が、一方で「AI医師」は誤診や医療ミスを激減させる予測もある。類似の症状を見落とさないからだ。
※利便性への期待と不安が入り乱れる中、「AI政治家」の登場は考えられないか?少なくとも「アベノミクスは失敗じゃない」「アンダーコントロール」「この道しかないっ」なんて主張はしないだろうっ!

(テクノロジー大国アメリカじゃAI脅威論が高まってるらしい。日本は呑気なもんだっ!)
※「憲法解釈を変えて集団的自衛権を強引採決する」なんて暴挙もしないだろう。が、一方で市民は何をしたらいいんだろう…。う〜む、最良の策は「AI政治家」にも「暴走政治家」にも身を委ねないことである。
★「ニューズウィーク」は、『未知の脅威は「正しく」怖がるべき』と、結論付けてる。