【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

“複眼の死”

※車についた泥水の跳ね返りを洗ってたところ、ベンチレーターの導入口にトンボが貼り付いてた。図鑑で調べると、どうやらエゾトンボ科のカラカネトンボみたいだ。
※国道を走ってた時に吸い込んだんだろう、すでに死骸になってる。トンボは複眼なのに視野360°じゃないンかいな。そう言えば、赤トンボなんかは指で捕まえたことが何度もある。

※車のスピードに負けたのか?せめて写真だけでも撮って供養してやろうと草の上に置いたら、まるで生きてるみたいだ。複眼が哀しそうに光ってる。ゴメンね、カンベンしてね。


(もっと、長い間大空を自由に飛び回りたかったろうに・・・)

※そう言えば、在京時代、大ボスに「複眼思考の持ち主」と言われたことがあった。多方面から物事を考えられる奴、と解釈した自分は、最高にウレシカッタっ!が、後になってみると褒め言葉だったのか、それとも八方美人という皮肉だったのか…。

※ただ、褒め言葉だったにせよ、皮肉だったにせよ、勝ち馬に乗りたい一心で、アベシンゾーの動向、意向一点だけを見つめ続ける今の“大多数の自民党議員思考形態”よりはマシだろう。


(本州じゃまだ猛暑日が続くがコチラは秋だ。ハイマツのマツボックリが膨らんでる)

※彼らは言う。「“複眼思考”で考えて“国民”と“国”の行く末を見れば、現政権を変える必要があろうか?」答えさせてもらおう。「“国会”と“自分”の明日を見ればだろっ?」
※ようやく正式出馬表明したシンゾーだが、ヤッコサンの別荘じゃすでに勝利のカンパイ済みだそうだ。彼らの言う“複眼思考”とはその程度のことかっ!まさしく“複眼思考の死”だ。

高校野球、予選から決勝まで1500球余りを投げた雑草魂金農の吉田投手、2歳児を救っても謝礼も受けずに次の被災地に向かった、ボランティアの聖人尾畠さんの凄さに感動した今年の夏。
無駄に死んでしまったカラカネトンボが国民(市民)とダブってホンとうに哀しく、愛おしく思える・・・。