【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 「安心社会」Vs「信頼社会」

※地元局「HBC」で恒例の【札幌初雪クイズ】がいよいよ始まった。札幌の初雪は何時か、日にちと時刻を当てようというものだ。締め切りは9月30日。正解者には旅行券など賞品がでる。
※因みに去年は10月23日8:20。直近10年の平均は11月2日。時間は午前中が多いようだ。参考までに阿寒は9月20日、霜注意報だった。あなたはこんなバカバカしいクイズに興味ある?


(見上げれば、初冬の風と青空が七竈を冬の準備に急がせている)

※本州が秋の入り口に立つ頃、当地は冬の準備に忙しい。植物も冬に向けて準備に身構える。除草された雑草は芽を伸ばさぬよう、ドングリや鬼胡桃の実は土に潜ろうと精を出す。
※そんな一夜、道新の『異聞 風聞』でハッとする記事を読んだ。今年5月に亡くなった山岸俊男北大名誉教授が示した、現代日本社会の「病理」を解き明かすキーワードだ。


(夏の間、町の通りを彩ったサルビアマリーゴールドも最後の踏ん張り)

※道新編集委員辻岡はそのキーワードを「安心社会」と「信頼社会」と紹介する。『安心社会』は昔の農村のようなコミュニティ。構成員は「身内」。それ以外と係ってはならない。
※一方「信頼社会」は米国のように開放的で外部との交流が盛んな社会だという。さて、永田ムラを中心に企業、スポーツ界、など様々な組織や日本社会は一体どちらなのか?
※「(総裁選に)出たら、処遇はできないよ。私を応援してくれる他の派閥に示しがつかない」安倍首相は5月18日の夜、岸田文雄政調会長と会談し、こう通告したと言う。(7月26日、読売新聞)。

(道端にさいてた。何の花?オイランソウのような気もするんだけど…)

※まるで会長の意のままに勝者が決まるボクシング連盟や体操連盟、と同じ「身内社会」じゃないか。「身内」を人事権と権力を駆使して絞り上げる。「村八分」を匂わせる・・。
※「構成員」は忠実を担保に長期政権に「安心社会」の一員として護ってもらう…。やれやれ、ドングリでさえ自らの道は自ら決めるのに…これからもっとも長〜い日本の冬が始まりそうだ。