【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「ジビエ料理」が台無しっ!

※20年ほど前、まだ移住する前の話だ。釧路を訪れた際「エゾシカはここいら辺の人口より多い」と聞いた。「28万頭、北海道全体じゃ68万頭にもなる!」。で、浅はかにもいつもの如く、「ビジネスにならないか」と考えた。

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(最近ハンターの高齢化と不足が問題に。だが、10年前からは15万頭減ったという)

 

※「ペットフードにならないか?」。義理の弟に話したら、試作品を送ってくれた。醤油煮と味噌煮の缶詰だった。友人たちに配布したところ、皆が「大和煮」みたいで美味い!と絶賛だった。これに力づけられて、販売拠点や流通などに携わってる知人、友人をまきこみ、ビジネス化の方向で商品開発や流通経路、販売計画を立てた。

※コンセプトは「フランス料理で高級食材とされてるヘルシー食品」。ターゲットは健康意識、ダイエット意識の高い若い女性にした。そう、まだ当時は「ジビエ料理」という概念は殆どなかった」。が、結果からいうと計画は頓挫する。

※何がいけなかったのか?ハンターを組織化できなかったのだ。もうひとつ「安定供給ができない!」。今だったら「限定商品としてだったらどうだろう?」ぐらいの知恵は出せる。が、当時は実態がわかっておらず机上の計算だけで立てたプロジェクトだった。頓挫するのは当たり前だ。

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(右の白い棒の夜ようなものはジャガイモのメイクイーン。頂き物。バターを付けて)

※が、移住してからも個人的には諦めてなかった。ハンターの友人について行って仕留めた鹿35kgを缶詰にし、お歳暮として贈ったり、ミートソースや、カレー、シチューなどさまざまな料理にして満喫した。一昨日は友人から頂いたエゾシカロースをステーキにした。一人当たり200gぐらいあったろうか?

 

※何とも贅沢だ。狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉(ジビエ)を堪能する!フランスでもかつては貴族の口にしか入らなかった高級食材をとされてる貴重品をこの雪深い片田舎で頂く!まさに極楽だ。テレビでは厚労省統計不正問題を厳しく追及してた。

 

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(かつては将軍家に献上されてたタンチョウ。「ジビエ」とは思うには抵抗がある)

 

※またもや、アベ政権による欺瞞・隠蔽工作の疑義がある問題だっ!ふと「地冷え」という漢字が頭に浮かんだ。ん?「地冷え?」。折角の、極楽「ジビエ」が「地冷え」かい?いわれのない腹立たしさが湧き上がってきた。どこまでこの政権は腐ってるんだろう。あ~あ、楽しい食卓が「底冷え」になっちゃった。