【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「カムイ・ミンタラ」

※厳冬の北海道には、常識じゃ考えられない神秘的な自然現象が多い。例えば【ダイヤモンドダスト】(-15℃以下で空気中の水蒸気が凍り、キラキラと浮遊する現象)。

 

※【サンピラ―=太陽柱】(太陽が空気中のダイヤモンドダストに反射して 柱状に輝いて見える幻想的な自然現象(細氷現象)。また【フロストフラワー=冬の華】(湖に張った氷の上に水蒸気が付着して氷の結晶を作り、まるで氷が 咲き乱れるような現象。

 

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(移住12年、初めて見た拙宅の庭のミステリーサークル)

 

※【アイスバブル=氷の泡】(湖底から湧き上がるメタンガスが氷の中に水飴の泡みたいに閉じ込められる現象)。【凍裂】(-35℃以下になると樹液が凍結して立木が音を立てて縦に割れる現象)。いやはや神秘のオンパレードだ。

 

※まだ文明の全く届いてない未開民族が、轟音を響かせて翔ぶヘリコプターを始めて見た時「神がいよいよ身を現しになられたっ!」と思う、という話があるが、アイヌもこうした神秘現象を目の当りにした時「神」が降臨したと思うのは想像に難くないっ!

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※彼らはこうした超常現象に近い自然現象を畏怖を込めて「カムイ」と呼んだ。道東でも摩周湖の【キンタン・カムイ・トー=山の神の湖】。【カムイシュ=神の島(摩周湖にポツンと浮かんだ小さな島)】。【カムイヌプリ=山の神】など、多くの神秘的な神々が存在してる。さらには北海道の屋根、大雪山には【カムイ・ミンタラ=神々の遊ぶ庭】-----高山植物が咲き乱れるそれはそれは広大なお花畑もある。

 

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(タンチョウは【サルルン・カムイ】草原の神。友人アッちゃんのコンテスト受賞作品、天然記念物オジロワシとのバトル)

 

※その神秘現象が拙宅の庭も現れた。カムイ写真がそれである。誰の手も入らぬ庭の雪にミステリーサークルが・・・。カムイ来臨と呼ぶにふさわしい。モチロン、地面のアスファルトの温度や風の影響もあるんだろう。だが、ミステリーサークルを見て思った。「カムイはいるっ!」

 

※自然との共生が価値観の中心だったアイヌ民族。今年の通常国会ではアイヌ新法が採択され「アイヌ先住民族」であることが明記されそうだ。2020年には白老に「国立民族共生公園」が開園し、彼らの差別の歴史もようやく、解消に大きな一歩を踏み出そうとしてる。

 

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※それに引き替え沖縄はどうだ。明治初期に日本に併合されるまで琉球という独立国だった沖縄はその後、第二次世界大戦では本土決戦のための捨て石とされた。いまでも日本における米軍基地の70%を否応無く引き受けさせられてる。

 

辺野古移設の是非を問う県民投票の結果が出た。72%以上の県民が反対だという。県民はさぞかし複雑な感情で投票したことだろう。だが、この結果は間違いなく、県民の強い意思が示されたものだ。

 

※シンゾー君、及び政権の諸君、キミらがアメリカへの盲目的揉み手をしてきたせいだよ。アイヌの差別解消にもまだまだ時間がかかりそうだが、キミらは実は、沖縄に新たな差別を作ろうとしてるんじゃないかい?罪が深いねぇ・・・。いま、キミらに一番求められてるのは沖縄に限れば「カムイ・ミンタラ」じゃないかっ?