【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「一気呵成」

※土地に暮らす人の経験はスゴイ!「お彼岸の頃、大抵もう一度大荒れが来るんだわ!」。移住したての頃の義妹の言葉だ。その言葉通り、春分の日、暴風が吹き荒れた。そして暴風が収まると、その後を追うように一気に「福」が来た。

 

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(雪が去ると「福」が来る。これから1か月ほどはお花畑になる。後方は撤退する雪)

 

※つい一週間前まで雪に埋もれてた阿寒は、連日20cmもの雪が解け、風景も「白」から「茶色」へ、そして「黄」へ。こういうのを「一気呵成」というんだろう。これから北海道は、他の地域じゃ見られないスピードで季節が移り替わる。

 

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※「冬籠り」→「巣籠り」を強いられたコロナ「緊急事態宣言」も終了、三連休は強風の中手足を伸ばした家族も多かったようだ。これも「一気呵成」と言ってもいいかもしれない。ただ、コチラのほうはチョッと気になることがあった。

 

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(1週間前には、欄干を1mほど超える高さの雪山があった)

 

※北海道で最初の感染者が出た時、鈴木北海道知事は会見で感染者の発生地域を発表しただけで、それ以外は個人情報を楯に全てを伏せた。その後、大いなる批判を受けて地域だけではなく、性別や年代などを発表するのだが、いかにも自信なさげだった。

 

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※ところが、である。暫くして「一斉休校」→「緊急事態宣言」を要請した時の会見は、一変してた。自信に満ちた目つきと声・・・。どうしてこうなったのか?訝しいと思った。「もしかしたら、官房長官の指導があったんじゃないか?」

 

 

※「政権が北海道知事を使って今後取るべき政策のアドバルーンを打ちあげさせ、あまり抵抗がないようなら、全国に指導する!」。当時のメモにそんな危惧が書いてある。結果は案の定、その通りになった。さらに「新型ウイルス改正特措法」の制定も・・。

 

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(悲しいかな、自粛の「粛」の字が間違ってる。恥ずかしいっ!)

 

※「あまりに穿ち過ぎかも」と思ってたが、道新3月16日夕刊コラムにその疑念を伺わせる記事があった。【知事はSNSなどで『英断』と持ちあげられ、与党道議に『菅義偉官房長官と相談して決めた。前例のないことをやる』と高揚した様子で話したという】

 

※やれやれ、「表」には表れないいろんなことが「裏」ではあるんだなぁ。お蔭で北海道のコロナ感染スピードは少し鈍ってきたようだが、自然現象と違い、社会的「一気呵成」は、政権の思惑ひとつでどうにでもなることを痛感した。

 

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(枝左中程に停まったコガラが餌を求めてる。彼らにもコロナは見えないんだろう)

 

※イタリアやスペイン、アメリカなどじゃ「コロナが『一気呵成』の増殖を続けてる」。何ともシンパイだ。もしかしたら、ハグやキスなどの生活習慣や文化の破壊が、コロナの戦略だとしたら、こちらの「一気呵成」は、人類文化への挑戦かもしれぬ。