【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「連帯のパンデミック」

※ん~ん、緊急事態宣言解除後、ダラダラと長梅雨のように感染が続いてるなぁ。もっとも世界を見回わせば、ブラジルやインドなど、恐怖の大爆発が起こり始めてるみたいだ。一体何時までこのニュースがTVを独占するのか?オリンピックは開けるのか?

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(迂闊だった。ナナカマドの花がこんな白い花だとは、知らなかった)

 

※そんな中、「ポストコロナ」社会が語られ始めた。米政治学者の「フランシス・フクヤマ」は、白人至上主義者、民族主義者、差別主義者など、従来のマイノリティ達が自らの存在を強く主張し、リーダー不在の社会(Identity社会)が来るだろうと予測した。

 

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レンゲツツジ

 

※一方、仏経済学者・政治顧問の「ジャック・アタリ」は「利他主義社会」が到来すると予測する。「皆がマスクをかけ、ソーシャル・ディスタンス」を意識する社会は「皆が他人に染さない努力で、自分も染らないと約束される安心社会」というわけだ。

 

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(綿毛だらけのタンポポお花畑)

 

※な~んだ、そんなことか。そんなことなら、難しく言わなくたって、日本にゃ昔から言い習わしがあったじゃないか。「情けは他人のためならず」。要は他人に情けをかければ、巡り巡り回ってそれが自分に戻ってくるってこと。あ~、年寄達の口癖だった。

 

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(この藤は、蔓が右巻きだからヤマフジノダフジじゃない)

 

※「J・アタリ」はそれを「連帯のパンデミック」と呼んだ。そう、そんなパンデミックなら大歓迎だ。トランプやボルソナロが主張する経済優先、富裕層優遇、力づく、人種差別が横行する社会じゃ、こうした安心・安全な社会は絶対に到来しないだろう。

 

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(最近、人間を「シカト」するシカも増えてきた。距離5m )

 

※オイラは「J・アタリ」の「連帯のパンデミック」を積極的に支持する。が、現実には「F・フクヤマ」の「Identity社会」となる可能性が強い。つまり「分断社会」がやってくるということだ。

 

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(草刈り後の庭を自由に闊歩。まだ小鹿のようだ)

 

※さて、自然はどちらの意見に賛成するのか?わが家の回りを見る限り、多少イザコザガあっても「連帯のパンデミック」が優勢のようだ。自然は実にうまくできている。

 

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(あまりに鮮やかなので、つい。)