【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「ハーベスト」

※もう四半世紀近く前にもなるだろうか、多様な雑誌の発行で有名な某出版社に「新月刊誌」を提案したことがあった。「雑誌名」案は、【月刊ハーベスト】。当時、社会問題化し始めた、高齢者の激増に対応する「シニア雑誌」の出版、というものだった。

 

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(・拾われぬ栗の見事よ大きさよ  俳人小林一茶  小布施への吟行で詠んだ句)

 

※「ハーベスト」とは【作物収穫】の意。60歳で定年を迎えたサラリーマン達に対し、「人生の収穫期」をどう生きるか、を提案する「シニア雑誌」を目指した。

 

結論から言えば提案は「ボツ」。慎重な調査の結果、【社会はまだ「収穫期に入っていない」】という結論だった。高齢者が「シルバー」と呼ばれてた「時代」の話だ。

 

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※だが、6年後、「企画」は別の雑誌名でゾンビのように生き帰ることになる。『6年前には「ボツ」にはなったが、死んではいなかった』というわけだ。その間に「シルバーシート」と言う呼び名は影を消し、「シニア」が幅を利かせるようになっていた。

 

※信州小布施から今年も「ハーベスト」が届いた。「銀寄」という最高品種だと電話があった。ありがたい!まだまだ高値すぎる釧路産の生サンマを焼いて、栗は栗お強にした。サンマは異様に痩せて小さかったが、それでも「ハーベスト」を満喫した。

 

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(ウラヤマシイことに彼は、ず~っと「人生の実り時」だ)

 

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(こちらもほぼ1か月にわたって「ハーベスト期だ)

 

※それにしても、時代とはミョーなものだ。一体、誰が、どこで、つくるのか?今じゃ「定年の概念」さえも曖昧になりつつある。では「人生のハーベスト」とも言うべき年代はいつ来るのか?もはや来ないのか?三白眼の「スカ」首相に聞いてみたいもんだ。