【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「ギリ」

※それにしても巨大なイベントに発展したものだ。いやなに、バレンタインチョコの話だ。クリスマス、箱根駅伝、と並ぶ日本三大イベントと言ってもいいかもしれない。チョコレートメーカーは大儲けに違いない。そもそも、何時から始まったのか?

 

※どうやら起源は神戸らしい。1992年、イタリア・テルニ市(聖ベレンタイン殉教の地)から神戸市に愛の像が送られ時、判明したらしい。

 

※ 1936年(昭和11年)2月12日、チョコレート会社「モロゾフ」(神戸)が、外国人向け英字新聞にバレンタインデー向けチョコレートの広告を出していという。モロゾフも85年後、こんなイベントになるとは夢にも思わなかったことだろう。

 

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※最近は「自分チョコ」とか「自分ご褒美チョコ」などに変身してきたようだが、一時は、「女子から男子に愛を告白する唯一の日」の日として大人気だった。が、時間が経つにつれ情況は変化した。企業内では女子の男子に対する「義務」となったのである。

 

※「本命チョコ」「義理チョコ」などの言葉も生まれ、「今年は幾つもらった?」と同僚に聞いて回るさもしい輩も現れた。殆どが「義理チョコ」だったのになあ・・・。

 

広辞苑には【義理】➀物事の正しい筋道。道理。などのほかに、➃江戸時代以後、交際上のいろいろな関係から、いやでも努めなければならない行為や物事。体面。面目。などとある。しかもこれらの意味の中には「忖度」も含まれていそうである。

 

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 (相変わらず彩雲がスゴイ!こんなに毎日見られるのは幸せそのものだ)

 

※毎年バレンタインデーを迎える度に、この企画考えた奴は「凄いっ!」と思う。が、一方で、単なる販促企画がその後独り歩きし、知らず知らずのうちに「男女性差別」を助長する結果になったんじゃないか?と疑問を抱く。

 

※今回のオリンピック組織委員会の会長辞任を巡るドタバタ劇は、それを体現したものだろう。そのうえ図らずも密室性と年代差別も明らかになった。マッカーサーは「日本の民主主義は中学生だ」と言って日本を去った。今も中学生のままかもなぁ・・・。